あなたは、ビジネスを起こしたとき、
明確に「顧客像」をイメージしていたでしょうか。
もしかすると、
「自分の提供する商品を喜んでくれる人なら、誰でも。」
といった想いを持っていた方もいるかもしれません。
これも、選択肢のひとつです。
悪いことでは、当然ながら、ない。
ただ、実は世の中に価値を提供し始めた時点で、
あなたは「お客様を選んでいる」とも言えます。
なぜか。
それは、値付けをしているからです。
価値提供の対価として、金銭を受け取るからです。
その時点で「それを買える人」に限定しています。
あなたは、お客様を選んでいます。
少し、言葉が悪くなるかもしれません。
例えば、電車。
私たちの大切な移動手段であり、
初乗り価格が百数十円に設定されています。
ほとんどの人は、移動に際して
迷うことなく選択肢のひとつに入れるでしょう。
ほとんど「誰でも」ウェルカムです。
この状態、大きな資本のある会社だと、
対応ができるんです。
ただ、仮にあなたのビジネスが
それほどに大資本の会社ではないとしたら。
「誰でもウェルカム」の状態は、とても危険です。
誰でもウェルカムの状態だと、
どんなにきちんと品質管理をしていたとしても
予期せぬクレームが発生し、
その対応に時間と資金を費やすことになり、
新たに生産活動を阻害する恐れがあるからです。
新たな生産活動を阻害する要因、というのは、
中小企業にとっては致命的です。
例えば、「業界水準価格がこの程度だから」と、
あるサービスに平均的な価格をつけたとしましょう。
そうすると、あなたは自動的に
「市場を構成する平均的なお客様」を選んでいることになります。
これは、ほとんど「誰でもウェルカム」の状態です。誰でもウェルカムなのに、
間接的には、あなたはお客様を選んでいます。
わかりにくいですね?
何が言いたいかと言えば。
どうせ、お客様を選ぶのなら、
「値段を上げるのも手では?」
という提案です。
値段を上げると、あなたの会社にとっては
良いこといっぱいです。
明日は、そのことについて書きます。
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