新製品・新事業を開発したい
こっそり、「リスク」を伝えます。
From:海東和貴
地元の昔ながらの喫茶店より
その社長は、そこに立ち尽くしていました。
横断歩道の手前です。
信号が青になっても、動こうとしません。
赤になり、青になる。
また赤になり、再び青になる。
それでも、社長は動こうとしません。
その社長には、行くところがなかったのでしょうか?
いえ、行くべきところがありました。
どうしても、行かなくてはならない場所が。
でも、動かない。
なぜでしょう。
世の中には、2つのリスクがあります。
動くこと、行動することによって発生するリスク。
そして、動かないこと、
行動しないことによって発生するリスクです。
信号で言えば、青になり横断歩道を渡り始めれば、
車に轢かれるリスク、道が陥没して落下するリスク、
鳥の糞が落っこちてくるリスクなどが発生します。
でもよくよく考えてみると、これらのリスクは、
その場に止まっていても発生します。
そしてもっと言えば、
行動しないことによって発生するリスクは、
「いつまで経っても行きたい場所にたどり着けない」
というものが追加されます。
リスクといいうより、デメリットと言っても良いでしょう。
辿り着きたい場所に、
いつまで経っても辿り着けないリスク、
途中に出会うかもしれない素敵な人と、
出会えなくなるリスク、
心躍る絶景に出会えないリスク、です。
今の場所にいれば、ずっと横断歩道の景色です。
これ、横断歩道を例にすると簡単すぎますが、
多くの人は、知らず知らずのうちに
「動かないこと」を選択し、
それ相応のリスクを背負っています。
動いたことによるリスクって、見えやすいんです。
想像がつきやすい。
車に轢かれる、陥落する、鳥の糞に見舞われる。
どれも容易に想像ができ、足が竦みます。
でも、想像が至り難いだけて、
「動かないこと」によってだって、
同じリスクを背負っているし、
それ以上の人生にとってはとんでもないインパクトのある、
大きな重いリスクを背負っています。
迷ったら、より魅力的な世界が広がっている方を選ぶ。
今とは違う世界の方を選ぶ。心躍る方を選ぶ。
それも大事なのではないか、と思うのです。
立ち止まっている暇はない、と思った方が良い。
冒頭の横断歩道のような社長がいたら、
こっそり、背中を押してあげませんか?
きっと、感謝されるはず。
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