自信をもって1ヶ月休む法

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事業基盤を強化・再編したい

自信をもって1ヶ月休む法

From:海東和貴
丸の内のオフィスより

私の話。

意識していても、
ついつい出てきてしまう感情があります。

それは「休むこと」に対する罪悪感。

例えば、家族や仲間と旅行をするとします。
その間、ふと遊びに集中できずに
「ああ、あれを進めとかないといけないのにな」
という感情が渦巻いてしまったりして、
ちょっとした自己嫌悪と不安に苛まれるような感覚です。

以前、私の先生のひとりと、
屋久島を旅したことがあります。
数日間、島に籠もってトレッキングし、
美味しいものを食べ、
リゾート気分を味わったりした期間だったのですが、
その中で先生に言われたことが印象に残っています。

「今、遊んでいて、罪悪感を感じたりしてない?」
と質問されたあとに続く言葉です。

「自分の会社では
まだそこまで行っていないんだけれど、
知り合いの会社で“社員全員が年間に1ヶ月間、
必ず休む”ということを義務化しているところがあります。」
という内容。要旨としては、こういうことです。

•    ゴムは引っ張り続けると伸びてしまう。
時には引っ張るのをやめて緩めないと、切れてしまう。

•    休息し、自分の業務を俯瞰することで、
新しい着想を得る機会となる。

そして、3つめ。
これが何よりも主となるポイントです。

•    ある部署から1人が1ヶ月も抜ける状態をつくることで、
「あの人がいないとできない」という仕事が社内からなくなる。

例えば、ずっと働いている経理の女性がいたとします。
仮にAさんとしましょう。
知らず知らずのうちに社内が
「Aさんがいないと伝票が処理できない」
「Aさんがいないとあれの場所がわからない」
といった状態になってしまう、ということなんです。

これは、ビジネスにとってとても危険です。
社員が1ヶ月休む会社ではこれらを防止するために、
社内の業務が逐次チェックリスト化され
誰でも対応できるような状態になっています。

これは社長も然り。

経営者自身も、1年に1ヶ月間、
他のスタッフ同様に休みをとっています。
それが、ビジネスを更に成長させるために
必要とわかっているから。

休みを取ることは「悪いこと」ではなく、
ビジネスを成長させるためには必要な“善い”こと。

この価値観が会社全体に充満したとしたら、
どんな未来を想像できますか?


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