攻撃すると、減る。

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事業基盤を強化・再編したい

攻撃すると、減る。


From:海東和貴
渋谷駅近くのカフェよりより

かつて、お金は金本位制でした。
即ち、貨幣価値を“金(“お金”との区別をするために、
以降 Gold と表します)”
に裏付けられた形で金額を表していました。

しかしながら、1971年の「ニクソン・ショック」を発端に、
Gold と現金は等価ではなくなっていきます。

日本においても、第二次世界大戦後には名目化し、
1988年施行『通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律』により、
名実ともにお金は Gold に裏付けられた存在ではなくなりました。

今日、その現金すら少々あやふやな存在になっている感が否めません。
クレジットカードやインターネットバンキングの著しい普及や、
電子マネーの台頭によって、“実際に”現金をやりとりする場面が
著しく減ったからです。

現状、ヴァーチャル空間上で口座残高のやりとりがされているような、
いわば“ゲーム”のような感覚があります。

ここ、渋谷には多くの人が行き交っています。

歩いていると、ふと思い出すものがあります。
かつてやりこんだテレビゲームです。

歩く人それぞれの横に、赤い HP(ヒットポイント・体力)ゲージ があり、
攻撃をするとそのゲージが減り、
自分が攻撃されれば自らの赤いゲージが減る、という描写です。

かつてのゲームの中では「攻撃をすること」で
相手のゲージを減らせましたが、
今日、私たちが実践しているビジネスというゲームにおいては、
相手を喜ばせることで、相手のゲージ(お金の残高)から、
私のゲージにポイント(お金)が移行するわけです。

ビジネスを通じて相手を喜ばせることができれば、
相手は喜んで自身のゲージから、
私のゲージにポイントを渡してくれるわけです。

名づけるならば、
「Treasure Game(トレジャーゲーム/宝探しゲーム)」ならぬ
「Pleasure Game(プレジャーゲーム/喜ばせたもん勝ちゲーム)」でしょうか。

人を喜ばせることで、自身のゲージ(お金の残高)が増える。
この視点に立ったとき、どんなアイディアが生まれるでしょうか?
?私は常々、次のように提唱しています。

* * *

剣を持って、戦う勇者。
最初の村の周りで、素手で敵を戦い、
経験値とお金を稼いで、武器屋で剣を買う。
それを装備して、また強い敵を倒しに行く。

例えば、ウェブ開発の会社を経営する社長に訊いてみたとする。
「あなたの仕事は何ですか?」と。
「ウェブ開発屋です。」「ホームページ屋です。」
との答えが返ってくるかもしれない。

確かに、これも正しい。

でも、この考え方は、自分の可能性を
大きく奪ってしまっている可能性がある。

極端な話をしよう。

幼稚園児に『君にとって、世界ってなに?』と質問したとする。
彼は「おうちと、ようちえん。」と答える。

小学生に訊く。『君にとって、世界ってなに?』
「地球儀でみたことあるよ。地球全部でしょ?」と答えたとする。

大人にも訊いてみよう。『あなたにとって、世界ってなに?』
「全ての国、地球上全部の大陸のこと。」と答えたとする。
別の大人にも訊いてみた。「世界?宇宙全体のこと?」と答えたとする。

かなり極端な例だが、
この中の「誰が今この瞬間に豊かな選択肢の中から、
新しい自分を選択することができるか」と考えたとき、
誰だろうか。

答えは簡単。
最後の大人である。

「今からどこかに行こう」と考えたとき、
幼稚園児は家と幼稚園にしか行けない。
この小学生と、最初の大人は、地球上のどこか。
でも、最後の大人は、例えば火星に行く、
という選択肢を思い浮かべることができる。

つまり、自分を「枠」に入れて考えてしまっていませんか、という話。
自分の仕事が「ホームページ屋です。」となっている場合、
世界はそこで終わっている。

本来は、ホームページを世に生み出すことで、
世界に貢献しているはずなのだ。

そこまで視点を持っていくと、どうなるか。

勇者の話に戻る。
社長は、武器を持っている。
「ホームページ屋」の彼は、ホームページを生み出す、
という武器を持っている。そ
れが、剣。
それを得るために、いくらかのお金を投資して手に入れた武器。
社長は、その武器を持って、世界の役に立っている。

でも、その武器。
いつでも地面に置くことができる、ということを忘れてはならない。
社長は、いつでも武器を手放すことができる。
より強い剣を持つこともできるし、
ブーメランに変えることだってできる。
ペンに持ち替えることもできるし、
時には地面において、目の前の老人の肩を揉むことだってできるのだ。

あなたが今「自分の仕事」だと思っているものは、
あなたの強みであり、あなたの武器であるだけてであって、
「あなたの仕事」ではないかもしれない、と立ち返ってみてほしい。

* * *

「Pleasure Game(プレジャーゲーム/喜ばせたもん勝ちゲーム)」において、
あなたの“仕事”は武器のひとつでしかありません。
その武器に固執するあまり、
本来はもっと喜ばせることのできるはずである機会を、
失っていないか、自分に現状を思い返してみてほしいのです。

あなたの今の仕事、商品、サービスは、あなたの武器のひとつです。
でも、相手を喜ばせることのできる武器は、
他にもあるかもしれません。

その眠れる武器を発掘したとき、
あなたのゲージは更に大きく飛躍する、かも。

 – 海東

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