事業基盤を強化・再編したい
会社理念と効果的に付き合う方法
From:海東和貴
自宅の書斎より
私は、色々な場面で「志」や「会社理念」の
重要性について述べています。
例えば、こういった記事。
ビジネスにパワーを与える方法
過去に自らの会社理念を
名刺に書き加えたことによって、
その後の引き合いの“数”に
大きく影響があった、という事例について
書いたこともありました。
自分の志や、会社理念を
きちんと定め、言語化し、
それを世界に向けて発信することは
とても効果があります。
一方、それをするためには、
コツがあることもわかってきました。
例えば、会社理念を名刺に書き込んだ
弊社クライアント企業の話。
業種はここに書けないのですが、
例えばそれが、食関係の事業だったとします。
そして、企業理念が
「世界から貧困をなくす」
だったとします。
とても、崇高な理念です。
一方、世界から貧困をなくすために、
自分たちが貧困であっては
あまり健全ではありません。
そもそも、力も発揮できません。
理念の実現のためには、
自分たちの充実が、まずは必要なのです。
これを適切に表したものがあります。
マズローの欲求段階というものです。
まずは、食べたい、排泄したい、眠りたい、
という生理的な欲求を満たす必要があります。
それから、
安定したい欲求、を満たし、
それから、
仲間が欲しい欲求、を満たし、
それから
仲間から認められたい欲求、を満たし、
それから
自己実現したい欲求、を満たす必要があります。
単純に言えば、
仲間がいないのに、
仲間から認められたいという欲求は
満たされないのです。
まずは、「仲間が欲しい」という欲求を
満たす必要があります。
会社理念はほとんどの場合、
自己実現したい欲求、です。
これを実現するためには、
まずは売上を伸ばし、
それを安定的なものにする仕組みを、
一緒に動かす必要があります。
「世界から貧困をなくす」ためには、
まずはその組織が自ら活動資金を生みだし、
それに関わる人を幸せにする必要があるのです。
そこから目を背けて
自分や家族や従業員たちの
腹の鳴る音を聞きながら
「世界から貧困をなくすのだー!」
と言い続けたところで、
その実現は程遠いものになってしまいます。
志を効果的に運用するためのコツ。
それは、
志を立て、
その志を実現するために、
まずは自らの腹を満たせ。
これが、今回の記事の主題です。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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