From：海東和貴
自宅の書斎より

顧客に感動を与え、結果として
それが口コミに発展する施策。
この仕組みが自社にあったらどうでしょう？
という話が今回の記事の主題です。

JR新宿駅南口にあった
クリスピー・クリーム・ドーナツ「新宿サザンテラス店」
が閉店したという報道は記憶に新しいはず。

蛇足ですが、この閉店は業績不振によるものではなく、
不動産を所有するJR東日本との契約が10年で満期を迎えるため、
契約を更新せずに退店したという経緯のようです。

クリスピー・クリーム・ドーナツは世界的に展開されていますが、
どの店でも開店当初から行列ができる理由のひとつに、
「ドーナツドロップ」というプロモーション方法があります。

新店舗開店の1週間前から予告なく、
路上でドーナツを大量に配るという施策。
それも「1人1個」ではなく「1人に12個入りの箱を丸ごと」配ります。
これだけでも、見込み客が得るインパクトは絶大でしょう。

そして、これを受け取った人はどんな行動に出るか。

配られるのは、昼どきのオフィス街です。
この12個をひとりで食べる人は少ないはずで、
多くの場合に人はこれをオフィスに持ち帰り
同僚にお裾分けするはずなんです。

見込み客に大きなインパクト（感動）を与え
⇒ それを喜ばしい気持ちで人に配り
⇒ 配った人は自分の感動を語り
⇒ 配られた人は商品の美味しさに触れる
という、とてもポジティブなサイクルが回転します。

その後の見込み客の行動傾向は想像しやすいはずです。

あなたのビジネスにおいて、
顧客に感動をもたらしている要素は何ですか？
もし仮に、その要素を「人に伝播させること」を意図して
改めて動線を設計するとしたら、どんなアイディアがありますか？

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