社員の意見・共感と対立と正当性 | 第164回
前半はCanonのすごい発明を褒めたいについて。
後半は「社員の意見が対立した時の落とし所」について語っています。
(ポッドキャスト本編の8:53〜)

はい、改めて海東です。

鶴岡です。

よろしくお願いします。
20分で得られるビジネスのヒントということで、後半は頂いたご質問にお答えします。
20分で得られるビジネスのヒントということで、後半は頂いたご質問にお答えします。
社員と意見が対立した時、
落としどころの見つけ方はありますでしょうか
From:冒険の書が消えてしまった
落としどころの見つけ方はありますでしょうか
From:冒険の書が消えてしまった

最初、自分でまず決めてもいいと思うんです。
言うこと聞けないやつは別にこの事務所にいなくていいっていうスタンスだって、別にいいわけじゃないですか。
言うこと聞けないやつは別にこの事務所にいなくていいっていうスタンスだって、別にいいわけじゃないですか。

うん。

倫理的にいいか悪いかさて置き、ビジネス的には別に。
自分と価値観が一緒な人とだけと働きたい、でいいと思うんですけど、わざわざ聞くってことは、ある程度働いてほしい人なのかなっていう前提で答えを考えてみたんですけど。
今、人の話を聞く仕事もしてますけど、人って嘘つくんですよ。
悪気なく。
自分と価値観が一緒な人とだけと働きたい、でいいと思うんですけど、わざわざ聞くってことは、ある程度働いてほしい人なのかなっていう前提で答えを考えてみたんですけど。
今、人の話を聞く仕事もしてますけど、人って嘘つくんですよ。
悪気なく。

うん。

例えがぱっと出ないんだけど、要は、商談でもなんでも、「困ってることありますか?」って直接的に聞いたら、「いや別にないです」っていうでしょ。

はいはいはい。

それは別に悪気はないし、嘘ではないかもしんないですけど、でも困り事がない人なんて世の中にいないんで。

う〜ん。

何かには困ってる。
お前に話す困り事がねえってだけだから(笑) でしょ?(笑)
お前に話す困り事がねえってだけだから(笑) でしょ?(笑)

お前に話す(笑)
はい、なるほどね(笑)
はい、なるほどね(笑)

っていうだけなので、人は悪気なく嘘をつくっていうところがあって。
で、それはなんでかっていうと、今みたいに「お前に話す〜」っていうネガティブなのもあるんだけど、自分に対して抱いてほしいイメージに誘導するために言葉を選んでるわけですよ。
で、それはなんでかっていうと、今みたいに「お前に話す〜」っていうネガティブなのもあるんだけど、自分に対して抱いてほしいイメージに誘導するために言葉を選んでるわけですよ。

悪い人だと思われたくない。

それもそうだし、例えば、お金に興味ないんで、そういうとこじゃないとこで仕事してるんですよねっていう人っていそうじゃん。

うんうんうん。
そんな稼ぎたいわけじゃないみたいな。
そんな稼ぎたいわけじゃないみたいな。

でも、わざわざ言うってことは、その人の価値観の優先順位の高いとこにお金が必ずあるんですよ。

そうですね。
あるある。
あるある。

ってことは、本当は稼げてない自分にちょっと苛立ってて、それを正当化してる。
ほんとに稼ぐことに興味ない人って、そんなこと言わないですからね。
ほんとに稼ぐことに興味ない人って、そんなこと言わないですからね。

そうそう、興味がないことは口から出ないです。

だから、なんかあるんですよ、お金に対しての葛藤が。

うん。

それって、嘘じゃないけど、でもそういう風に思われたいっていうところに言語と表現で持ってってるわけですよね。
この時に、これ前の話でも出たし、前っていうのは前回ですね。
2週間前にも出たし、その前にも出てたんだけど、カメラの場所を動かしてみると、1カメっていうのは私の「主観」で、2カメっていうのは相手から自分を見た「客観」で、3カメが「俯瞰」ですね。
この時に、これ前の話でも出たし、前っていうのは前回ですね。
2週間前にも出たし、その前にも出てたんだけど、カメラの場所を動かしてみると、1カメっていうのは私の「主観」で、2カメっていうのは相手から自分を見た「客観」で、3カメが「俯瞰」ですね。

うん。

4日目が「鳥瞰」ぐらいですか。
5カメが例えば日本列島、6カメがアジア、7カメが大体世界全体で、8カメがもうアルマゲドンみたいに飛んでって、地球がちっちゃいみたいな。
カメラを色々動かしてみると、じゃあ、時間は自由に止めていいとしますよね。
5カメが例えば日本列島、6カメがアジア、7カメが大体世界全体で、8カメがもうアルマゲドンみたいに飛んでって、地球がちっちゃいみたいな。
カメラを色々動かしてみると、じゃあ、時間は自由に止めていいとしますよね。

うん。

で、相手が「自分全然お金なんか興味ないんで、生きていける分だけ稼げればいいんです」って言った時に、パンと時間を止めてですね。

うん。

1カメをバッと2カメに持ってった時に、「何を思ってこれ言ってんだろう」みたいな。

はいはいはい。

で、バーって3カメに動かして「そうか、確かにお金の規模がまだこうなのかな、仕事の案件の規模はこうなのかな、こういうお客さん相手にしてるから今こうなのかな」なんでその人がその言葉を言ったんだろうって考えると、嘘かも。
想像だから外れるかもしれないけど。
想像だから外れるかもしれないけど。

うんうんうん。

でも、見えてくるものがあるんじゃないですか。

それはもう毎回どんな人と話してても、仕事してる時は常にそんなフル回転してるんですか? 海東さん。

お客さんの前ではするようにしてます。

すごいですね。

ノートの書き方を決めたんですよね。
スケッチブックで。
会う前に考えてます大体。
スケッチブックで。
会う前に考えてます大体。

ふ〜ん。

「多分今こういう状況で、こういう課題で、数字的にはこういうことが起きてて、こういう行動をとってるから、でもこのぐらいにこういうことあるかも」って言って、フッてその質問を投げてみるんですよ。

うん。

「実はこういうことあったりします」みたいな。
「あ〜そうそうそう」みたいな。
「あ〜そうそうそう」みたいな。

へぇ〜。

だから前までは結構カメラ動かして、今僕そこまでまだ自由に動かせないんで、相手のここに大きい、 それこそアクセスバーズや体育館みたいなものがあると想像して、何の力学が作用してその言葉を発したかっていうのは考えるようにしてますけど。

ふ〜ん。

はい、ちょっと鼻かんでいいですか(笑)

どうぞどうぞ(笑)

かおりさん、ここは鼻かんでるシーンだけちょっと一瞬カットしてもらって(笑)

ちょっと面白いけど(笑)
そうね、どこの視点から見るかって。
そうね、どこの視点から見るかって。

文だけ消してもらえば大丈夫です(笑)

どこの視点から見るかで全然違いますよね。

そうなんですよ。

自分のことも、そうやっていろんな、どこから見るかによって違うと思う。
今はほら、海東さんから見た相手じゃないですか。
今はほら、海東さんから見た相手じゃないですか。

うんうんうん。

でも、自分のこともそうやって俯瞰してみると、「関係ありません、興味ありません」って口からは言ってたけど、こっちから見たら、自分の中にそういうのが1個あったんだって気づくかもしれない。

そうだね、それはあると思う。
なので対立を、人によっては立てつきたい人もいますけど、でも上司なり経営者にわざわざ意見するって、 進んでやりたい人って多分あんまいなくて。
自分の価値観が壊されるかもしれないっていう恐怖とかストレスから多分意見を言ってるわけでしょ、多分。
なので対立を、人によっては立てつきたい人もいますけど、でも上司なり経営者にわざわざ意見するって、 進んでやりたい人って多分あんまいなくて。
自分の価値観が壊されるかもしれないっていう恐怖とかストレスから多分意見を言ってるわけでしょ、多分。

そうですね、うんうん。

ほんとに会社を良くしようって思ってるかもしれないけど、良くしよう精神に関しては絶対経営者の方が上なんで。

そうですね。

良くしようっていう部分に関してはですよ?
そうすると、その人のカメラのポジションにおいて、何かすごくストレスがかかることが起きてるわけですよ。
そうすると、その人のカメラのポジションにおいて、何かすごくストレスがかかることが起きてるわけですよ。

うん。

自分の信念が壊れちゃうようなことが多分起きてるんで、それをカメラの場所を動かして、 一旦共感する場所をちょっとでも見つけるといいのかなっていう。
ちょっとでいいんです、ちょっと。
ちょっとでいいんです、ちょっと。

うんうんうん。

「しんどいのに言ってくれてる」だけでもいいです。
意見に対しては何の共感もしなくていいんで。
例えばだけど。
意見に対しては何の共感もしなくていいんで。
例えばだけど。

そうそうそう、そうなんですよね。

「言わせちゃってごめんね」って心の中で思ったら、その共感ポイントを一旦伝えてあげる。
前回、褒める場所を探すって話になったので、共感できるポイントがどんなにちっちゃくてもいいんで、 見つけてあげたら、そこが突破口に「どうしたいの?」って聞ける時が来るんじゃないかなと思うんですよね。
前回、褒める場所を探すって話になったので、共感できるポイントがどんなにちっちゃくてもいいんで、 見つけてあげたら、そこが突破口に「どうしたいの?」って聞ける時が来るんじゃないかなと思うんですよね。

う〜ん。

多分頑なに戦ってるときだと、「どうしたいの?」って言ったら、「いやお前が折れろ」くらいしか多分言わないけど、ちょっと水が通れば。

そうですね。
あと、自分は、さも正当性を持って言ってるかのように言ってくるけど、実はその裏側には、自分がやってることを認めてほしいとかもありません?
あと、自分は、さも正当性を持って言ってるかのように言ってくるけど、実はその裏側には、自分がやってることを認めてほしいとかもありません?

あると思います。
その辺がね、経営者の方が多分勉強する機会が多いので、孤独への対応法とか、人が自分に共感してくれない、認めてくれない時にどう 心を保つかって、多分色々学んでるんで。
その辺がね、経営者の方が多分勉強する機会が多いので、孤独への対応法とか、人が自分に共感してくれない、認めてくれない時にどう 心を保つかって、多分色々学んでるんで。

うんうん。

多分経営者は強いですよ、気持ちは。
それを多分、同じことを相手にも、僕も求めちゃいがちですけど、求めちゃうとね、なかなか酷なのかなって。
僕、このPodcastの質問に答える時は、「棚からぼた餅」じゃないや。
「自分を棚に上げる」。
それを多分、同じことを相手にも、僕も求めちゃいがちですけど、求めちゃうとね、なかなか酷なのかなって。
僕、このPodcastの質問に答える時は、「棚からぼた餅」じゃないや。
「自分を棚に上げる」。

はい。

「棚上げ力」っていうことで言うと、自分ができてるのかって言ったら全然できてないんですけど。
質問に答えるために、一旦自分の真意の部分は棚上げして、多分こういうことがこの方の救いなんじゃないのかなっていう切り口で答えてますけど。
質問に答えるために、一旦自分の真意の部分は棚上げして、多分こういうことがこの方の救いなんじゃないのかなっていう切り口で答えてますけど。

うん。

採用してここまで働いてるってことは、多分価値観が合う場所が絶対あるはず。

そうですね。

全部合わなかったら多分やめてるんで。
で、わかってくれるって思ってるはず。
言ってくれたこと。
で、わかってくれるって思ってるはず。
言ってくれたこと。

ほんと難しいですよね、人って。
共感しすぎてもダメっていうか。
共感しすぎてもダメっていうか。

「嘘だろ」って思われるよね。

「嘘だろ」っていうか、「じゃあこうしてよ」って要求がすごい大きくなってっちゃうっていうか。

一回意図的に話を持ち越すっていうのはたまには使えますね。

うんうんうん。

「ちょっとごめん、頭血登ってきちゃったから、ちょっと1時間待ってくれる?」とか。
例えば。
例えば。

冷静ですね(笑)

すげえ酔っぱらってる時に、この間お客さんに詰められて。

へえ、そんなことあるんですか。

絶対僕が正しいって思ってるの(笑)

はい(笑)

だから、「すいません、ちょっと酔ってない時はいいですか?」って言って(笑)

うん、正しい(笑)
相手も結構酔ってる?
相手も結構酔ってる?

酔ってる酔ってる。

もう、正しい(笑)
酔ってる時にはそんな仕事の話はしない方がいいですよね。
酔ってる時にはそんな仕事の話はしない方がいいですよね。

そう。
で、仕事じゃないことで詰められた。
確か。
で、仕事じゃないことで詰められた。
確か。

あ、そうなんだ。
ちょっと後で(笑)
ちょっと後で(笑)

はい(笑)
なので1回場を整理するためにちょっと時間を置くっていうのは1ついいかもしれないね。
なので1回場を整理するためにちょっと時間を置くっていうのは1ついいかもしれないね。

落としどころの見つけ方としては。

そうね、落とし所の見つけ方としては。

見る視点を変えて。

共感ポイントを少なくてもいいから見つけて、そこを突破口に。

うん。

「ほんとはどうしたいのこの人は」っていうのを探っていくのがいいのかなと思いますけどね。
対立までいっちゃうと、ほとんどの場合、「聞いてないよ」が多分起きちゃうんですよね。
対立までいっちゃうと、ほとんどの場合、「聞いてないよ」が多分起きちゃうんですよね。

聞いてないっていうのは、相手の話…

「いきなりそんなこと言われても、いきなりそんな方針転換されても」みたいな。

上司の中ではすごい道筋があったのかもしれないけど、自分たちにとっては、いきなりaからcに行けって言われてb飛ばしちゃったみたいな風に聞こえるってことですか?

そうそうそう。
それがないと対立までいかないと思うんで。
よく言うんですけど、「聞いてないよ」って言って怒る人はいても、 「余計なこと聞かせてくれやがった」って怒る人はあんまりいないので、進捗がないことも共有した方がいいと思うんですよ。
それがないと対立までいかないと思うんで。
よく言うんですけど、「聞いてないよ」って言って怒る人はいても、 「余計なこと聞かせてくれやがった」って怒る人はあんまりいないので、進捗がないことも共有した方がいいと思うんですよ。

う〜ん。

今こういうこと考えてます。
具体的には何も覚えてないけど、なんかキンキン言いますっていう進捗がない共有も大事だし。
具体的には何も覚えてないけど、なんかキンキン言いますっていう進捗がない共有も大事だし。

そうですね、確かに。
そういう情報共有って、いや、そうですよね。
上の人が何考えてるかわかんないですからね。
そういう情報共有って、いや、そうですよね。
上の人が何考えてるかわかんないですからね。

わかんない。

いくら背中を見て学べとか言ったところで。
言われないと分かんないですもんね。
言われないと分かんないですもんね。

そうそう。
こないだ、取引先がね、すごい細かい役所みたいな書類を書かせるんですよ。
で、一部行政に届け出しなきゃいけない書類とかもあって、それはこっちでやってるんですけど、この書類については要りませんと。
こないだ、取引先がね、すごい細かい役所みたいな書類を書かせるんですよ。
で、一部行政に届け出しなきゃいけない書類とかもあって、それはこっちでやってるんですけど、この書類については要りませんと。

うん。

「お宅、適合してますんで出さなくていいです」と、言われたんだけど、「いやちょっと記録のために出してください」って役所じゃない会社が言うんです。

うんうんうん。

で、言うならと思って出したんだけど、書類のことはすっげえ細かいのに、こっちが気にしてることを2か月放置とかするわけ。

だからこの間、いや、進んでるんでしょうし、信頼してないわけじゃないけど、書類を書かせるような価値のない仕事させんだったら、気にしてることを、「この件、動いてます。確かな進捗がないんですけど、動いてます。もうちょい待ってください」って1ヶ月に1回でも言うことが価値ある仕事じゃないのって言ったら返事が来なかった(笑)

あ、返事が来なかった(笑)

ていうのはありますね。

バチバチしてる感じですか?

バチバチしないように、基本僕が矢面に立たないようにして、それこそアシスタントの方とかにお願いをしてるんですけど、ちょっとあまりにもね、動きがひどすぎるんで(笑)

でもまた、今は返事が返ってこなくても、仕事上ではまた会ったりとか。

必ず会いますね。

そうですよね。
そういう時に。
そういう時に。

向こう10年間は必ず。
向こうの担当者が変わらない限りは、と思うんで、価値ある仕事をしたいし、「今あなたは僕にとってどういう価値を与えてくれてる?」って、たまに伝えてあげたりするのもいいんじゃないかなと。
向こうの担当者が変わらない限りは、と思うんで、価値ある仕事をしたいし、「今あなたは僕にとってどういう価値を与えてくれてる?」って、たまに伝えてあげたりするのもいいんじゃないかなと。

そうですね。
会社をこういう風にしていきたいとかね。
会社をこういう風にしていきたいとかね。

そうそうそう、いろんなことを。
今タイムラインって言葉結構一般的になったじゃないですか。
今タイムラインって言葉結構一般的になったじゃないですか。

うん。

色んなものが流れる。
あれってSlackでもなんでもいいですけど、とにかく発信できる場所1個持っとくといいですよね。
会社で。
あれってSlackでもなんでもいいですけど、とにかく発信できる場所1個持っとくといいですよね。
会社で。

それは会社で働く人たちに対して流す?

そう。
社長Slackってやってる人いますよ。
毎週月曜日に、「今僕はこういうこと考えてます。何も進んでないけど、来月ぐらいちょっと海外行っちゃうかもです」みたいなのを毎月曜日に流してる人がいます。
社長Slackってやってる人いますよ。
毎週月曜日に、「今僕はこういうこと考えてます。何も進んでないけど、来月ぐらいちょっと海外行っちゃうかもです」みたいなのを毎月曜日に流してる人がいます。

Slackってどういう意味ですか?

Slackってツール、チャットワークみたいな。

あぁ〜なるほど。

別にLINEでもなんでもいいと思います。
っていうところで、 ちょっと試してみていただいて、もしそれでも対立が解消しない場合、もう1度聞いてみてください。
っていうところで、 ちょっと試してみていただいて、もしそれでも対立が解消しない場合、もう1度聞いてみてください。

はい、ザ・プロフェッショナルPodcastでは質問を受け付けています。
公式LINEなどに返信する形で質問を送ってください。
お待ちしております。
公式LINEなどに返信する形で質問を送ってください。
お待ちしております。

お待ちしてます!
ありがとうございます!
ありがとうございます!
笹塚にある「こころ からだ ほぐしサロン turusan」のオーナー、鶴岡白眉(つるおかはくび)さんを話し相手に迎えてのポッドキャスト。
https://turusan-bars.com/koza_new/
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