こんにちは!
【ザ・プロフェッショナル】® 事務局のstaff”K”です!
オンラインサロンG BASE & Co.(ジーベース&コー)のイベントとして開催された【背中語り第1回】の様子をお送りします!
今回背中を語っていただいたのは「コミュニティーづくりのプロ」株式会社絆家の代表、平岡雅史(ひらおかまさし)さんです!
【ザ・プロフェッショナル】® 主宰の海東さんと、なんとあのmixi コミュニティーで知り合ったそうです!「1982年生まれの会」というコミュニティだったそうですが、その頃から「500人でキャンプしよう!」なんてとんでもないイベントを成功させちゃうような運営者だったそうです。
コミュニティ運営についてのすごいお話、たくさんお聞きしました!今回はグラッフィクファシリテーションを務めてくれているstaffイナマス司会でお届けします。
背中語り前夜祭「経営参謀、役者を目指していたバイト時代を語る!~背中語り前夜~」ならびに第1回「元板前探偵!なんとなく適当な夕べ。~背中語り第0回~」も合わせてお楽しみください!
コミュニティとは…!
コミュニティについていろんなことお聞きしたいと思います!
よろしくお願いします!
こんな蝶ネクタイをしていますが、緊張しています(笑)
多分コミュニティと一言で言っても、みなさん違うイメージを持たれてるんじゃないかなと思います。
コミュニティと聞いてどんなものを思い浮かべますか?
(参加者Aさん)
(参加者Bさん)
しゃべりもうまくないし、面白い話もできないし、モテる要素が1個もなくて!(笑)
でもひとつだけ、母親の影響なんですが「新しいことに興味を持つ力」って言うんですかね、興味があったらなんでもやってみるような性質がありまして、それが発揮されたのが大学に入ったときです。
どんなことをされていたんですか?
例えば、富士山登山だったり、スカイダイビングだったり、メイド喫茶にいってみるだったり。催眠術にかかりに行ってみたこともありましたね。(笑)
ひとりじゃ勇気が出ないからみんなで行こう!っていう集まりで、これが一番初めのコミュニティ作りだったんじゃないかな。
僕個人は面白い人ではないし、すごいリーダーシップを発揮できるタイプでもないし、特に何のとりえもなかったんですけど、コンテンツに魅力があれば人は集まってくるんです。メンバーが増えればいろんな個性の人が集まるわけで、魅力的な人が多くなり、コミュニティが面白くなり、居心地がよくなって毎回来てくれる人が増えてどんどん盛り上がっていきました。それが自分の存在意義というものを初めて感じた強烈な思い出です!それからは水を得た魚のようにイベント企画してましたねー
イベントカフェとシェアハウスOPEN!
料理もできないし、お酒も作れないし、美味しい珈琲を出すわけでもない3人が集まって、お店を出してしまったのでとにかくイベントを企画するしかないという外圧ですね!
とにかく月に10本、毎週3個はイベントやろうと決めて、年間100個、5年で500個の企画をするまで続けていきました。
どんなイベントだったんですか?
日韓交流パーティとか、世界の珍しい珍味を食べる「珍物晩餐会」とか。ウーパールーパーとかワニの手とか仕入れましたね!他にもDJ練習会とかライトにアートを楽しむ会とか。とにかく思いついたことはやってみました!それが当時のmixiコミュニティと相性が良くてイベントやると人が集まってましたね。
今の活動にも繋がっているんですか?
もうかれこれ僕は15年シェア生活をしていて、今は結婚して4歳の子どももいますが、子育ても含めてシェアする暮らしを楽しんでいます。
もともとは社宅寮だったところをリノベーションして、現在の入居者はおよそ100人!5世帯7家族と70人の単身者の方たちです。
おしゃれなカフェみたいにしてある食堂が1個あって、そこにみんながご飯を食べに行きます。一緒に食べれる人は一緒に食べて…という感じですね。お風呂は何個かあるんですが、みんなで共有で使っています。
リビングでは子どもたちが遊んでるのを見守ってますね、子どもたちにとってはお兄さんお姉さんがいっぱいいるような感覚だと思います。
シェアハウスというよりは1個の小さい村みたいな感じで楽しんでます。
会社では「仕事を頑張る自分」だったり、家庭では「良いお父さん」、先輩社会だと「謙虚な自分」が出て来たり、後輩と一緒の時は「お兄さん的な自分」が出て来て、今までの経験を伝えたいと思ったり。
それぞれのコミュニティでちょっとずつ違う自分のアイデンティティが確立していくと思うんです。
そうすると、どこかでうまく行かなくても、違う場所では求められていると実感できますよね。
例えば、いじめにあったとしてその人の世界がそのコミュニティだけだと、そこが世界のすべてだと思うから自分の存在価値がないんじゃないかと思ってしまうけど、いくつか他の面を出せるコミュニティを持っていれば自分を活かせる場所も分かってきて、幸せに繋がるんじゃないかと思っています。
コミュニティ運営を成功させる4つのポイント
まず1つ目は実験から始めるということですね!
2つ目、コミュニティのメンバーに余白をたくさん用意すること。
3つ目、コミュニティが大きくなってきたときに小さなレイヤに分けていくということ。
4つ目、最初に終わりを決めておく、ということです。
ポイントは4つなんですね!
これは2つ目の余白にもつながるんですが、「秘境」には興味があるけど、秘境にもいろいろあるので「沖縄」かもしれないし「東京の秘境」かもしれない。沖縄は行けないけど、東京なら行ける、みたいなこともあるわけなので「沖縄の秘境」みたいに限定しないで広がりを持たせてみるんです。
あとはコミュニティに関われる余白をたくさん用意するっていうのも大事です。コミュニティに参加する動機って色々あると思うんですが、根底には「自分が居心地よく帰属できる場所が欲しい」という要求があると思っていて、余白がたくさんあることで、その所属意識のようなものが高まると思うんです。
500人キャンプをやったときにはその余白をふんだんに用意して、500人全員がスタッフだったらいいな、みたいな感覚で始めたんですよ。
「スタッフをやりますか?」or「参加しますか?」という風に聞くと、スタッフやりたいという方の方が多かったんです!それでいろんな余白を用意したんですよ。
・謎解き企画係
・キャンプファイヤ係
・ライブの係
・ご飯チーム
・バスレク
とかいろいろ!
そうすると、ライブはできないけどカレー作りなら!とか、リーダーはできないけど、バスの中のレクリエーションならできそう、とか。やる気さえあれば誰でもスタッフになれるっていう、スタッフのハードルをめちゃくちゃ下げたんです。
それが成功のひとつのポイントかもしれません。
あとは小さなレイヤに分けるってことですね。やっぱりグループが大きくなってくると一緒にまとまるのって難しくなってくるんです。飲み会でも8人以上になると、小さいグループに分かれますよね、だからグループは最大8人。その人数が多くなればなるほど、所属感が薄くなっていっちゃうんです。
シェアハウスでは大学のサークル制度みたいな感じで、フットサルが好きとか映画が好きとか、そういう人を5人集めて申請すると部費がもらえるというのをやっているんですが、3か月という期間を決めています。
終わりを決めるのってすごく大事で、部活動とかって最初の頃は盛り上がるんですよ!でもちょっと人が集まらなくなってきちゃったりとか、企画がとん挫しちゃったり、リーダーが忙しくなって続けられなくなっちゃったりとかしてだいたい自然消滅するんです。
やめようという気はないんだけど、手が回らなくなっちゃうんですよね。
他のコミュニティも一緒で「ここまででやめます」というのを決めて、うまく行っても行かなくても一度終わらせて、また第2弾としてやりたい人とリーダーを募集してスタートするというのが良いと思います。
終わりを決めてあげた方が「またチャレンジしよう!」っていう気持ちも出てくるんじゃないかな。
逆に人が集まりすぎたら…という不安もあると思います。
大きくなりすぎたらっていうのは、なんかすごく良い事ですよね、みんな興味を持ってきてくれてるわけですから!そのときはさっきの余白の話になりますが、関われる何かを用意したらいいと思います。大きくなればなるほど求められているってことですから、一緒にやってくれる人、考えてくれる人を募集するといいと思います。
良い意味でおせっかいやきの人もいるし、助けを求めてみたら、意外と手伝ってくれる人はたくさんいますよ!
一生シェアハウスに住みたい!
子育てコミュニティに興味を持っている方も多いようです。
僕が住んでるのは「家族国際交流シェアハウス」なんです。
僕は一生シェハウスに住んでいたいなという願いがまずあって、でもシェアハウスって単身者向けばかりだったのでカップルになると出ていかないといけなかったり、シェアハウスに興味はあるんだけど、家族で住めるシェアハウスなんてないよねって諦めていく仲間を見て、カップルや家族で住める場所を作りました。
みんな仲良く暮らしていて良い反面、自由にならないところもあります。
家族のための水回り、洗濯機とかお風呂とかトイレとかありますけど、どうしても子供がいると1日に3回も4回も洗濯しないといけない場合があって、乾燥まで自動でやってほしいみたいな中、シェアハウスでは思い通りにいかない部分がありますからね。
2泊3日の家族シェアハウス体験会があるんですが、アンケートを取ると、「すごく良いコミュニティで子供にとってもいろんな価値観に触れられる環境だけど、住もうと思うと水回りの不便さが…」ということがありますね。
そこで次のシェアハウスのひとつの形は「団地シェア」だと思っています。
すごい規模が大きいですね!
なんでかって言うと、そこの団地(コミュニティ)がおじいちゃんおばあちゃんばっかりで、何か新しいことが起こるわけでもなければ、自分の能力とか可能性がそこで増えることをイメージできない、だからもともといたその街に戻らないんじゃないかなと思っているんです。
それなら、可能性がたくさんある魅力的な団地シェアにしたらいいんじゃないかと思っています。
家族でも単身でも住めて、共有スペースにライブラリとか、面白いキッズスペースがあったり、お店を出すことにチャレンジしたいときにゼロ円でお店が出せるレンタル店舗を作ったり。
単身で入ってカップルになったらちょっと大きめの部屋に引っ越して、子どもができたらまた引っ越して、おじいちゃんおばあちゃんになったらまた小さい部屋に引っ越す、みたいな。孫の代までその団地の中で循環するようなシェア団地ができたらすごく面白いんじゃないかなと思ってるんです。
僕の友だちがタワーマンションに住んでるんですけど、同じマンションに10年住んでるけど隣の人が何をやってるのか知らないっていうのは、寂しいなぁと僕は思うんですよね。
コミュニティ作りはかんたん!まずは1個作ってみよう!
自分で作らなかったとしてもいろんなコミュニティに所属してみることです!自分の違う面が見えてきたり、コミュニティによって違う役割とか、違うアイデンティティを見出せる可能性があると思います。
集まったら続けるし、そうじゃなかったらやめてもいいっていうのを自分で決めればいいと思います。
そんな大人数のコミュニティを作らなくても、こんな時代だからこそ自分と同じ価値観とか同じ趣味を持っている人たちと集まりたいという要求をそれぞれ持っていると思うので、所属感を強く持てるコミュニティを作ってみたら、新しい世界が広がっていくんじゃないかと思います!
お!ご質問来ています。
「自分のモチベーションが上下することに関してはどうしていけばいいですか?」
さっきの話だと「お店を借りちゃったからイベントやらなきゃ!」とか。
コミュニティとかイベントって、仕事じゃない場合はやらなくてもいい事なので、モチベーションはすごく大事になってきますよね。
何かしらのやる意味とか、外圧がないと。
例えば「毎月イベントをやる」って宣言しちゃうとか、イベントの日時だけ告知しちゃうとか。それで参加者が1人でも2人でも集まったら、もうやらないといけない感じになるので、腹をくくってどうしたら楽しくできるか、どうしたらたくさんの人に来てもらえるかって考えるようになると思います。
もうひとつ
「イベントがマンネリ化しているのにはどう対応したらいいでしょう?」
「脱出ゲーム」って聞いたことあると思うんですけど、謎解きしながらこの部屋を脱出する、とかそんな体感型のゲームです。それがアニメとコラボしたりするんですよね。
そうすると、謎解きには興味がないけど、そのアニメが好きな人がそれに参加したり、逆にそのアニメには興味ないけど謎解きなら行ってみようかな、とかで参加したりするんです。
何か別のフックで別の窓口を作って興味持つ人を増やすっていう賭け合わせをしてみるのはどうでしょう。
あとはメンバーがたくさんいらっしゃるならそのメンバーでブレストするだけでも面白アイディアがいっぱい出てくると思います。
コミュニティ話からシェアハウスまで、どこを切り取っても興味深いお話ばかり!いろんな発見と気づきがあり、あっという間の90分でした。まだまだ聞きたいことがたくさん!
コミュニティが作りたくなった方も多いのではないでしょうか?
・タメ語でしゃべる
・あいさつは「久しぶりー」からはじめる
という決まり。なんとなくどんな雰囲気か伝わりますよね?
コミュニティって同じエネルギーを発している人が集まってくるものです!コミュニティ作り楽しんでください!
コチラです!!
(今回も会のお土産としてもお配りしました!)
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