部下の出来が悪いときに、
ついつい声を荒げる瞬間、ありますか??
ない場合は、その切り口で。
ある場合は、そっちの切り口で。
読み進めてみてください。
声を荒げるなり、淡々と伝えるなり、
方法は幾通りもありますが、
とにもかくにも部下に何かを「伝える」というのは、
当然ながら「何かを伝えたい」からのはず。
どうせ伝えるなら、
「きちんと伝える」ために努力した方が
お互いのためにも建設的です。
あなたが「伝えたいことを伝えられなくて
もどかしさを感じている瞬間」も、
ほとんどの場合「時給」が発生しています。
自分にも、部下にも。
会社のためにも、伝えたいことは、
早く確実に伝わった方が良いことだらけ。
コミュニケーションとは、
エンコードとデコードの繰り返しです。
ある人の脳に浮かんだイメージを、
「言葉」という形でエンコード(暗号化)して、
それが相手の耳や目に入り、デコード(解読)されます。
例えば、あなたの頭の中に
「青森県でとれる赤い果物」が浮かんだとして、
それを言葉で「りんご」と伝えたとき、
もしかしたら、相手の心の中には「青りんご」が
投影されているかもしれないわけです。
りんごひとつで、これくらいの齟齬が生じるわけで、
それがもっと複雑なコミュニケーションになれば、
エンコードとデコードのミスが、
多発していることが想像できます。
極端な話をしましょう。
ロシアのオイミャコンという町。
永続的な居住地(都市)における世界最低気温を記録した場所です。
その記録された気温は、-71.2度。
マイナス、ななじゅういってんに度です。
これ、いきなり隣に座っている人に、
「あのね、オイミャコンって町がね。-71.2度なんだって。」
って言われたところで、
「へぇ・・・?そうですか。」
で終わりますよね。
ところが、もしあなたが、
突如、その町に放り出されたら、
「死」をも覚悟する、
とんでもない体験をすることになります。
この「体験」を、いかに相手の中に生み出すか。
経営者は、それを考え続ける必要があります。
これを常に磨き続けると、
部下は育つし、あなたの言ったことに共感するし、
顧客対応時にも、良いことがいっぱい起きます。
コミュニケーション能力とは、
相手を、あなたの創造した世界に、存在させること。
コミュニケーション能力、磨いてますか?
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