例えば、研修でも映画でもビジネス本でもコミックでも良いです。
ある共通のテーマにつき、人と語り合ったとしましょう。
自分は、もの凄く得るものがありましたが、
相手はこう言います。
「たいしたことなかったね」
「つまらんかった」
そのとき、あなたはどういう態度を取るでしょうか。
多数派の考え方ではないかもしれませんが、よく聞くのは、
「否定的な意見を言った人の方が、レベルが高くみえる」
というものです。
同業者をけなして自分の地位を高めるという方法が
ブランディングの手法としてあるように、
ある事象に対して否定的な見解を示すと、
自分のレベルが「それ」よりも高いような印象を与えるからです。
あの本は得るものがなかったね。
あそこの料理、たいしたことなかったよ。
あの観光地、全然おもしろくなかったなあ。
でも、その本だったり料理だったり観光地だったりで、
自分が「良い」体験をした場合、
自分のレベルが低いわけではなくて、
その人より自分の方が
「アンテナを高く張っている」ということなんですよ、本当は。
アファメーションという言葉があります。
人は、言語を以て思考します。
言葉で物事を考えています。
言葉の力は強いんです。
アファメーションとは、肯定的な断言をすることです。
前向きな言葉を繰り返すことは、とても効果的です。
人生を変えるくらいの力を持ちます。
美味しいコーヒーを飲んで、
「たいしたことなかったね」と思考して、宣言してしまうと、
たいしたことないコーヒーになってしまいます。
でも、「美味しかったね!」と人に分かち合えば、
それは「美味しいコーヒー」として思考され、記憶されます。
アンテナの低い人の否定的な意見に、
自分が引っ張られるのは勿体ない。
アンテナを高く張ってる自分、
アンテナの感度の良い自分を肯定してほしい。
それが、自分を「より高い場所」へ導くための、ひとつの方法です。
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