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From：海東和貴
虎ノ門のカフェより

ある価値観に、こういうものがあります。
悪魔とは、堕落した天使のことである。
つまり、悪魔と天使は、根源的には同じ系統にある。

確かにウィキペディアには下記のような記載があります。

『キリスト教神学においては、サタン（海東註釈：悪魔）は、
かつては神に仕える御使い（海東註釈：天使）でありながら堕天使となり、
地獄の長となった悪魔の概念である。
罪を犯して堕落する前のサタンは御使いであったが、
神に反逆して「敵対者」としての悪魔に変化したとみなされている。』
出典：ウィキペディア|最終更新 2017年3月8日 (水) 21:13 

要はもともとは同じ存在であった、ということ。
これを敢えて我々の世界に近づけて考えるとすれば、
経営者たる我々も、
時に悪魔となり、時に天使となり、
その間を行き来して付加価値を創出するものである、
と言うこともできます。
時に悪魔であり、時に天使である存在。

幻冬舎の代表取締役である
見城徹（けんじょうとおる）さんは、このようなことを述べています。

一般的には“天使のように繊細に”、
“悪魔のようにしたたかに”というイメージがあろう。
しかしながら、天使のように繊細に、
悪魔のようにしたたかに振る舞ったところで、
月並みの成果しか得られないことは想像に容易い。

上記、海東の記憶に留めている情報ですから、
実際の発言の内容とは異なる部分もあるかもしれません。
大枠としてイメージを掴んでいただくことを目的としています。

さて、私の経験上このことに当てはまる状況を
いくつか思い起こすことができます。

例えば、弊社ではパッケージによる定額プランを用意している反面、
完全オーダーメイドによるサービスの提案も行っています。
企業研修や、幹部候補研修、
プロジェクトのファシリテーション役などのサービスです。
実際、弊社の価格は安い方ではありません。
従って当初に出す見積額はかなり高い、
と印象づける内容になりがちです。

その場面で、天使のように繊細に
（この金額ですがいかがでしょうか・・・？）
と伝えたとしても、
悪魔のようにしたたかに
（この金額からは一切、値引きすることはできません！）
と伝えたとしても、
あまり事が巧く運ばないような気がするのです。

そこで私は、あるスクリプト（交渉文言）を開発しました。
この文言を使うと、実際の受注率は飛躍的に伸び、
且つ、満額に近い形で成約することが多くなったのです。
言うなれば、「天使のように“したたかに”、
悪魔のように“繊細に”」の交渉術と言えます。

したたかな天使であり、繊細な悪魔で在る自分。
あなたの実情においても、思い当たることがあるはずです。
どんな場面を思い返しましたか？？