満たされないモノ

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満たされないモノ

お金がある(在る)の反対、なんでしょう??
多くの人は「お金がな(無)い」と言うかもしれません。

では、「在席」反対ってなんでしょう?

そう。
「空席」ですよね。
「無席」とは言いません。

なんで「無」じゃないんでしょうか。

ひとつの考え方を書きます。

あなたを取り巻く世界には、多くの「器」が存在します。

うつわ、です。
そこは当初、「空っぽ」なんです。

道ですれ違う赤の他人をイメージしてみましょう。
向こうから、知らない人が歩いてきます。
あなたと、その人の関係性は現時点では何もありません。
あなたと、相手の間にある器は「空っぽ」です。

ここで、あなたが道を訊いたとしましょう。
「すみません、○○駅までの近道、教えてください。」
そうすると、その器には何かが満たされます。

「親切そうな人との関係性」
「道を知っている人と、教わる人」

といったもので、両者の間にある器は埋められます。

そこから世間話になり、
ふたりの故郷が同じ地区だったとわかった場合、
「同郷同士」
という関係性が、器に足されるかもしれません。

ここで注目すべきは、
この器を最初に「空」から「有」にしたのは
誰なのか、という点です。

これは明確に、あなたです。
あなたが道を訊かなければ、
その器は満たされることなく「空」のままでした。

黒いボールペン。
あなたは書くモノだと知っているので、
あなたと黒ペンの間の器は
「書くモノ←→書く人」
という関係性で満たされています。

ところが、これが赤ちゃんとなるとそうもいきません。

両者の間に「筆記具」という関係性ができる前に、
「舐めるもの」
というもので器が満たされます。

大人だって、常に筆記具の関係性で
満たされているわけではないはずです。

「ツボ押し」
「狭いところに挟まったモノを取る」
「手を汚すモノ」

といったもので、
両者の器が満たされることだってあります。

何が言いたいか。

人やモノと、
あなたとの関係性を「器」に例えるとすれば、
そこに満たされているものは、
常にあなたを基準に入れ替わっている、
ということなんです。

タクシー。

用がないときには、道行くタクシーとすれ違っても
両者の器には何も満たされていません。

乗りたくて手をあげたときに、
そのまま相手が気がつかないで通り過ぎちゃったとすれば
「冷たい運転手」だったり「失礼なやつ」
だったりといったもので器は満たされますし、
きちんと止まってくれて親切に迎え入れてくれれば
「移動がしんどいときに助けてくれたドライバー」
といったようなもので両者の間にある器は満たされます。

器の中身は、自分で決められる、
というのが今回の記事の肝です。

冒頭に戻りましょう。

お金の話。

お金は「無い」のではなく、「空っぽ」なだけなんです。
イメージしにくければ、財布を想像してください。

財布が空っぽ。

それは、その人とお金の間の関係性が希薄
というだけのことかもしれない、
と疑ってみてほしいのです。

自分から積極的に、
お金との間にある器を埋めようとすれば、
それに合わせて世界は動き始めます。

ちょっと、哲学的過ぎましたか?

私は、これを読んでくれているあなた
との間にある器に
「貢献」を満たしたいと思っています。

これを読んで、どんなことを感じましたか?

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