生産性を上げたい
あの人がいつも“忙しい”理由
From:海東和貴
丸の内のオフィスより
男は、ガラパゴス携帯の画面を開き、
そっと閉じた。
着信音が鳴り続ける。
男の表情に、ほんの一瞬だけ
“後悔”の念がよぎったようにみえた。
男は何を思って携帯を閉じ、
何に対して後悔をしたのか。
* * *
常に忙しそうな人、います。
実はこれには2つのパターンがあります。
・本当に忙しくて手が回らないパターン
・忙しいオーラは出しているけど実は時間に余裕があるパターン
の2種類。
まずは後者の場合。
この場合は、「忙しいオーラ」こそが仕事を呼ぶ、
ということを知っている人です。
ビジネスの仕組み化に取り組み、
自分がいなくても全てが回るように
仕向けている人です。
会おうと思ってもなかなか会ってくれませんし、
電話もあまり繋がりません。
でも、実際には時間に余裕があります。
前者の場合は、なかなか大変です。
本当に忙しくて手が回らないパターン。
例えば、その状態で私のもとを訪れてくださり、
新しい価値観のインストールを試みたところで
時間がないので、なかなか行動に移せません。
このパターンの人には、ひとつ共通点があります。
割と電話が繋がりやすい、という点です。
かければすぐに出てくれるか、もしそうでない場合でも
短いタイムラグで折り返してくれます。
実は、これこそが
「本当に忙しい」状態の根源かもしれません。
電話に出れば、自然と何かしらの「タスク」が生まれます。
電話に出るという直接的な行為以外に、
何かしらの対応事項が発生する、という意味です。
私がクライアントに勧めていることのひとつ。
それは「電話にでない」ということ。
日中は電話に出ず、17時に携帯を開きます。
そして、留守電が入っている順に折り返します。
このとき、着信履歴はみません。
着信があって用件が残っていない場合、
先方にそこまで大きな用事はありません。
必要があれば、向こうから別途、
連絡が来るはずです。
留守電が入っている順にかけ直し、
きちんと誠意ある対応をすると、
面白いことが起こっていると気がつきます。
先方が留守電に入れた用件は、
かけ直した時点でほぼほぼ全て、解決しているのです。
先方が、あなたを介さずに別の手段で解決しているのです。
要は、あなたが対応しなくてはならなそうだったことが、
電話に出ないだけで、対応事項にから外れるのです。
タスクが生まれずに済むのです。
折り返した際にきちんと真摯に対応すれば、
これこのこと自体で信頼残高が大幅に減ることはありません。
そもそも、「電話が鳴ったら出なくてはいけない」
という決まりは、どこにもありません。
みえない何かに縛られているのです。
毎日、忙しくて一向にやりたいことが
前に進まないというとき。
まずは「電話に出ない」ことを決める。
これは、お勧めです。
冒頭のストーリーに戻りましょう。
男は「電話に出ない」と決めたばっかりの人でした。
私と「電話に出ないことを試す」と約束をした翌日のことでした。
きっと、携帯をサイレントモードにしていなかったから
後悔する気持ちになったのでしょう。
その彼。
いま電話をしても、きっと出ないはずです。
電話に出ないことで勝ち得た「新しい時間」を活かし、
ビジネスを大きく飛躍させました。
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