From:海東和貴
丸の内のオフィスより
そこは、伊豆。
秋の気持ち良い気候の中、
仲間とあることをしていた。
マスターマインドという概念によって
私が続けている勉強会のひとつ。
その日は、合宿だった。
企画の中で、ディベートというものをやった。
ディベートとは、ある公的な主題について
異なる立場に分かれ議論することを指す。
例えば、原発の賛否を問う場合に、
「賛成派」と「否定派」にわかれて討論する。
面白いのは、賛成反対に分かれるときに、
自分の意見は関係なく分かれる、という点。
自分自身は反対だとしても、一度は賛成派の側に回る。
敢えて逆の立場にから論題を見つめなおし、
両方の立場から客観的に論題を検証していくことで、
自らの視点を深めることに繋がる。
ここで、面白かったのが
「民主主義」か「社会主義」かというディベート。
参加者全員が「そりゃ民主主義でしょ」
という機運で始めたのだけれど、
敢えて逆の立場から論理構成することで、
参加者全員がそれぞれに面白い発見をした。
今回は、スモールビジネスの経営と
「民主主義」について、敢えて絡めて記事を書く。
* * *
上手くいかない経営者がやっている、あれについて、
今回の記事で述べたいと思います。
「話し合って決める」というのは
何となく美しい雰囲気があります。
ただ、それがいつもいつでも美しいとは、
私は思わないのです。
「話し合って決める」というのは、要は
「ひとりでは責任を取れない分野において、
合意形成をして、個人の責任を分散する」
ということに他なりません。
例えば、スモールビジネスにおいて、
経営的な判断を「妻と相談をして決める」というのは、
個人的には「?」と思ってしまうのです。
過去にそういう経営者にお会いしたこともありますが、
現状、ビジネスはそこまで上手くいっているようには
感じません。
スモールビジネスは、
荒れる海を小舟で航海しているようなもの。
突然の波に舵を切らなくてはならないとき、
「面舵か取り舵か」などを話し合って決めていたら、
舵を切るころには「時既に遅し」の状態でしょう。
もっと簡単な表現で言えば、
あなたが道を歩いていて、
右からボールが飛んできたとき、
「どちらに避けようか」などと
配偶者に電話して決めているようでは、
電話をかけ始めたころには、
既にボールが頭にぶつかっています。
“チャンスの女神に後ろ髪はない”
という表現に当てはめても良いでしょう。
私自身、この考え方に100%賛同していませんが、
例え話として使いやすいので、取り上げます。
チャンスの神様が来たときに、
配偶者やご自身の右腕、パートナーに
「相談してから決める」ということをしていると
もうチャンスの神様は背中をみせている、
ということも大いにあり得ます。
私は、複数人による合意形成を
完全に否定しているわけではありません。
ただ、時にご自身が「合議制の罠」に陥ってないか
見つめ直すことも重要と考えています。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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