粗利率を2%上げると、会社の利益はどれだけ上がるのか?

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経営者の必須スキルとして、決算書が読めること、
と思っている方も割合として多いと思います。

でも「決算書を読める」ということは
必須スキルでも何でもなく、
正確に言うならば
「会社のお金の流れを把握し、適切な経営判断をする。」
ということ方が重要です。

お金の流れを正確に把握すると、
「利益増加」の方法が、シンプルに導けるようになります。

例えば、会社の「粗利率」を2%引き上げると、
会社に残る利益は、何パーセント増えるでしょうか??

ぱぱっと考えると「2%!」と導き出してしまいがちですが、
実際は、違います。もっと多いです。

例えば。
粗利率 80%、労働分配率 50%のウェブ開発屋さん。

計算しやすいように、数字をシンプルにします。
50万円の契約を、年間 40件、
コンスタントに成約させている会社です。

年間売上、2000万円。
粗利率が 80%ですので、粗利益は1600万円です。
労働分配率が 50%なので、人件費は 800万円。
その他と合わせて、固定費は 1300万円。
(計算しやすいように、シンプルな数字にしています。)

よって、
会社に残る利益は、300万円です。

* * *

粗利率を 2%引き上げて 82%にすると、
2000万円の売上に対して、
粗利が 1640万円になります。

外注費は下がりますが、
固定費は変わりません。

よって、本業から得る利益は、340万円。
先の 300万円に対して、13%強増しです。

粗利率を 2%引き上げて、
利益は 13%増し。

もちろん、粗利率を引き上げることによって、
残業などが増え、固定費が上がることも
考えられますので、その点は注意してください。

お金の流れを正確に把握すると、
売上目標や、会社利益の把握が容易になります。
そして、もっとシンプルに
予算計画を立てられるようになります。

粗利率を引き上げるために、何ができるでしょうか??

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