PTA 定例運営員会にて
中休み、給食、そして昼休み。授業中の先生に向ける真剣な顔。子どもたちが何にも疑いを向けずに、真っ直ぐに生きている姿をみて思うことがあります。私は、彼らの期待に応えているのだろうか、と。
子どもたちは、自分たちの未来に多少の不安を抱えつつも、大きな希望と夢を持って生きています。澄んだ眼をして“真っ直ぐ”に生きています。彼らが“真っ直ぐ”でなくなるとしたら、それは間違いなく、大人がつくっている“世界”の側に原因があります。
私事ですが、第一子が生まれたとき、言いようのない感動に包まれました。これは私に限ったことではなく、この挨拶を聞いてくださっている方にも等しく訪れた機会と思います。そして、そこからいつしか愛情の向く先は自分の子どもだけに留まらず、彼らの友だち、同級生、同じ校舎で学ぶ子どもたち、地域、国、そして世界の子どもたちへのそれに広がっていきました。言葉にすると平凡ですが、子どもは、世界の宝です。子どもたちに魅力的な“次世代”を残せず、大人は自らの責任を果たしているのか、と思えるのです。
(え、ちょっと重いですかね? あとちょっとだけご辛抱を・・・!)
本年7月の運営委員会の私の挨拶で、下記のように述べました。
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世界のために、子どものために「良いこと」をしようとしても、人ひとりの力は小さなものです。何かをするには、人との繋がりが必要です。物事を受け止めるための器が必要です。PTAという組織は、人との繋がり、そして器として、とても便利な存在だと思っています。上手く使えば、面白いことを起こせる可能性を秘めています。
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今回の挨拶では、このことの少し先に触れたいと思います。PTAとは、10年、20年後の子どもたちの世界をつくっている団体ではないか、ということです。今日のPTAが関係している行事や運営体制は、10年以上前につくられ、脈々と受け継がれてきているものも多くあります。もちろん、それが足枷になったり、負担になったりしている場合も事実としてありますが、一方で仮のこの議論を「親の負担」という要素を敢えて取り除いて話し合った場合、総じて子どもたちの成長や体験、楽しみに間違いなく繋がっているのではないかと思うのです。
親であれば自分の子どもの幸せを願うでしょう。そして、仮に自分の子どもの隣に座る友だちが悲しそうな顔をしていたら、きっと「大丈夫?何かあった?」と声をかけ、共に笑顔になることを願うと思うのです。それは「今この瞬間」だけに当てはまらず、時間を超えた先の子どもたちにも当てはめることが可能ではないか、と。
PTAとは、10年、20年後の子どもたちの世界をつくっている団体。時間を割かれるかもしれないし、肉体的な労力もかかるかもしれない。でも自分の子どもたちのために、そして10年後、20年後の子どもたちのために、力を合わせて一緒により良い世界をつくれれば、大人としてこんなに嬉しいことはないと思うのです。
話が散らかってしまいました。会長3年目になり、見えてきたものを共有したいと思い、挨拶とさせていただきました。
いつもPTA活動にご尽力いただき、本当にありがとうございます。心より感謝いたします。
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この投稿の趣旨
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10,000時間の法則、というものがあります。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。
私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。
歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。
そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。
世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑
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