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飛躍の時間
From:海東和貴
表参道のカフェより
聞いたことのある話かもしれません。
象は、1トンの重量があるモノでも
鼻を使って軽々と持ち上げてしまうと言います。
しかし、ある象は「小さな木の杭」に
結びつけられただけで、
そこから逃れようともせず、
おとなしくしていました。
これは、どういうことなのでしょう。
この象、実は子どもだった頃から
杭に結びつけられていました。
どんなに一所懸命になっても、それを引き抜いたり、
引きちぎったりすることができないくらい非力な頃でした。
結果、成長して大きくなっても、
小さい頃の記憶から
「自分はもうそこからは動けないのだ」
と思い込んでしまっているのです。
人間も、この象とよく似ている側面があります。
それは価値観です。
「考え方」や「行動」「成果」
といった面で抑制が働いています。
人は、自分で自分に課した限界を
超えるようなことは決してしません。
人を縛っている鎖は、
「低い自己概念(セルフ・イメージ)」という鎖なのです。
ノミ(虫)の話。
小さな小さな身体ですが、
1mくらいジャンプします。
人間でいうと、
何百mをもジャンプするくらいに相当するかもしれません。
そのノミを、高さ10cmの水槽に入れたとします。
ノミは1mのジャンプができますので、
軽々と飛び越えて逃げていきます。
今度はそこに、透明の磨かれたガラスの蓋をします。
そうすると、ノミはジャンプをするたびに頭をぶつけます。
見えない何かにぶつかります。
「何でぶつかるんだろう?」と疑問に思っているかもしれませんが、
それでも何度もジャンプを繰り返します。
ぶつけて、ぶつけて、次第に学習して、
跳躍する高さを低くしていきます。
最終的に、10cmぎりぎりのところまでのジャンプを習得します。
ここで、ガラスの蓋を外します。
すると、どうなるか。
ノミは10cmに届かないジャンプを繰り返すだけなのです。
「自分はここまでしか飛べない」と限界をつくってしまったので、
それ以上のことはしません。
人間は「ヒト」として生まれ、
人に「人」として育てられるまでの間に、
社会での生活を学びます。
その中で、多くの見えない壁にぶつかって、
そこから学習して、自分に限界をつくっていきます。
その限界が全て取り払った自分を想像する、
そのとき、あなたはどんな飛躍をイメージしますか?
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