川上と川下

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川上と川下

From:海東和貴
(これが配信されるときは富士山下山中)

ビジネスには“川上(かわかみ)”と
“川下(かわしも)”があります。
どちらが良い悪い、
どちらが優れているという話ではなく、
これはビジネスにおけるポジション取りの話です。

不動産に関する取引に関して、
川上と川下を考えてみます。

左が川上で、
右に行けば行くほどに川下です。

(左)資産家がいる ⇒お金がある 
⇒ 投資したい ⇒ 不動産を買いたい 
⇒ 仲介してほしい ⇒ 登記してほしい(右)

ビジネスにおいて、
“川上”に行けば行く程に予算“枠”がなくなります。
例えば上記の川で言えば、
「投資をしたい」という部分においては、
まだ「不動産を買うための予算“枠”」がありません。
金、先物、株式、債権、暗号通貨等、
資金投資先の選択肢はたくさんあります。

その中で、誰かが
「不動産が投資先に向いているよ!」と
プレゼンテーションをし、
それを行うための予算“枠”を創っているのです。
ここで予算“枠”ができるため、
その後に不動産仲介業者や、
司法書士、管理会社等の川下に仕事が流れていくのです。

繰り返しになりますが、
川上か川下かで、
ビジネスの優劣は決まりません。
優劣は決まりませんが、
自分がどのポジションで仕事をしているのか、
しっかりと理解をする必要があります。

一般的に“紹介”を基本としたビジネスにおいては、
川下に降りた方が有効に作用します。
理由は、そこには予算“枠”があるからです。

例えば、ある人が忘年会を企画していたとします。
「今度10人で忘年会をするんだけど」と言った時点で、
ざっくり「5,000円 × 10人 = 50,000円」の
予算“枠”は生まれています。
その予算“枠”があることを知った紹介元は
「○○店が良いよ」と、
その予算“枠”の振り先を提示するだけで済むからです。

一方、私のような“経営参謀”という職種においては、
誰も経営参謀用予算“枠”などは取っていないため、
紹介する人は大変です。
まずは予算“枠”の創出をしないといけませんから、
プレゼンテーションをするには
かなりの労力を使うことになります。

川上のポジションには、
自分が予算“枠”を創出するための労力を要します。

川下のポジションには、
決められた予算“枠”のなかで、
自分が選ばれるための労力を要します。

自分がどのポジションでビジネスをしているのか、
考えてみる時間を取ってみるのはいかがでしょう。

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