夢中、没頭、その先。

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夢中、没頭、その先。

From:海東和貴
ストリングス インターコンチネンタル ロビーラウンジより

「あなたは何をしているときに時間が経つのを忘れますか?」
と問われたとします。

何と答えますか?

フットサル?
プログラミング?
料理?

実は、私には明確に答えられるものがありませんでした。
これは、少し切り口が違いながらも
「あなたはどんなことに夢中になっていますか?」
「どんなことに没頭しますか?」
という質問に近いかもしれません。

自分が夢中になっているもの、
没頭していることに対して、
明確に答えがなかったのです。

ただ、実際には言語化されていなかっただけで、
色々と自分の中に「没頭しているもの」はありました。
もともと何かに没頭している状態って、
「ひとつの事柄に“視野が狭い状態”で熱中している」
ようなことと思っていたので、
自分の中で「かっこいい状態ではない」と
暗に思っていたようなのです。

だから、何かに没頭している自分に
向き合えていなかったのだと思います。

考えの変わったきっかけは、思考を掘り下げる中で、
色々な考え方やモノの見方をインプットしていく最中に、
自分がもともと持っている価値観と
うまく合致させることができたから、と思います。

私は色々なところで、
人は「シングルタスクである」と言っています。
人はマルチタスクではなく、
シングルタスクです。

小学校時代、ひとつの授業コマの中で
“算数”と“国語”を一緒にやらなかったことからも、
裏付けがあると思っています。
計算ドリルをやりながら
同時並行で漢字の穴埋めドリルをやるより、
それぞれを別々にやった方が圧倒的に脳に定着するし、
完了するまでの時間も短くなるのです。

ひとつのことに集中した方が、
人のパフォーマンスが良いのです。

いくらパソコンやスマートフォンが
マルチタスク(同時にいくつものアプリを実行できる)になっても、
人はシングルタスクなのです。

だとすれば、そのシングルタスクの状態にて
ひとつのことに注力しているときは、
それに没頭することによって、
更にパフォーマンスを高めた方が
良いのではないかと思ったのです。

では、没頭するにはどうしたら良いのか。

吉田尚記さんの著作
『没頭力「なんかつまらない」を解決する技術』
にこのようなことが書かれていました。

曰く、没頭するためのステップがある、ということ。

何かに没頭する際、人は
不安 ⇒ 開き直り ⇒ 没頭
というステップを踏んでいる、というのです。

物事(特に新しかったり、自分にとって刺激となる何か)
を始める際には、
「ちゃんとできるだろうか」だったり
「無事に終えられるだろうか」という不安があります。
この不安を感じつつ、
「まぁ、どうにかなる。なるようにしかならないし、
なるようになる。」と開き直るというステップを
経たものについて、人は没頭するというのです。

共感できる内容、と感じました。

例えば、私が過日出場した「スパルタンレース 2018」。
およそ7キロのコースの中に、砂利をバケツに満タンに
詰めたものを持って竹林を走り抜ける障害だったり、
泥水に中で壁を登ったり潜ったりして進む障害だったり、
20を越える“障害物”をくぐり抜けてゴールする競技です。

出走前日は、怪我しちゃわないかだったり、
無事に走りきれるだろうかだったり、
チームのメンバーに迷惑をかけないかだったり、
色々な不安がありました。

でも当日になったら「是非に及ばず」と
開き直ったんですね。
結果、レース中は競技に没頭し、
無事に完走することができたんです。

あなたが最近、没頭したものは何ですか?
そのときの自分を、思い返してみてほしいのです。

もしかしたら、
不安 ⇒ 開き直り ⇒ 没頭
というステップを踏んでいませんか?

もし、あなたがこれから挑戦したい何かがあり、
それをすることに何かしらの不安を感じている場合、
その不安を受け止めた上で、開き直ることができれば、
その先には没頭して高パフォーマンスを発揮する自分がいるはずです。

私自身も誤解していましたが、
何かに夢中になったり、没頭したりすることは、
格好いい行為だと思っています。

視野が狭くなる弊害もあるかもしれませんが、
適切なタイミングでメリハリを持って
切り替えることができれば、
“夢中”や“没頭”はあなたの強力な武器となります。

自分がやるべきこと・したいことに対して、
真剣になって夢中になって没頭している大人は、
きっと子どもや次世代にとって、
かっこいい背中として映るはずです。

かっこいい背中の大人を、日本にもっと増やしたい。
そう、心から思っています。

今日もお読みいただき、ありがとうございます。

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