このサイトを読んでいる方には、
もしかしたら必要のないことかもしれません。
やる気スイッチの場所の話。
あるクライアントさん。
変に完璧主気だったりストイックな部分があり、
「進んでやりたいタスク」と
「あまり気が進まないタスク」があったとき。
つい、あまり気が進まない方から
手を付けようとしてしまう癖がありました。
「後から『楽』なものを対応した方がいいだろう。」
といった気持ちが先行するのかもしれません。
(好きなものは「先」に食べる性格でした。逆ですね。)
でも、これはパフォーマンス向上のためには
全く良くない方策です。
それを裏付ける心理的な法則と共に、
セッションで扱いました。
それ以降、彼のパフォーマンスは劇的に向上しました。
その心理的な法則とは、
心理学者のクレペリンさんが発見した
「作業興奮」という心理作用です。
「やる気」を生む場所は、(当然ながら)脳の中にあります。
額の後ろの部分、「側坐核(そくざかく)」という場所。
この側坐核は、やっかいな性質を持っています。
側坐核を活性化させる(つまり「脳がやる気を出す」)には、
「刺激」が必要です。
刺激がないと、活発な活動を起こしません。
つまり、やる気を出すには、
「やり始める」しか方法はないということ。
従って、作業の導入は変にストイックにならず、
「進んでやりたいタスク」から始めるのが良い。
「やりたいもの」から強制的に作業を始めてしまえば、
いつの間にか「作業興奮」の作用が生じ、
やる気が出ているという流れです。
日々の仕事の中で「気が進まないタスク」も
多々生じることだと思います。
そんなときは、やったら楽しい作業をし、
作業興奮の作用を引き起こした上で対応を進めれば、
いつの間にか嫌なことを終わっている、
という状態を作り出せます。
やる気スイッチの場所、そしてスイッチの入れ方、
改めて意識してみてはいかがでしょう。
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