PTA 定例運営員会にて
新年が明けました。年末に向けて各種活動にご尽力をいただき、本当にありがとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今回の挨拶は、こんな文章から始めます。
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英語の先生が教えてくれたこと。⇒ love と like の違い。
数学の先生が教えてくれたこと。⇒ 解がない人生の問題。
国語の先生が教えてくれたこと。⇒ 絵文字による感情の伝え方。
理科の先生が教えてくれたこと。⇒ どこよりもきれいに星が見える場所。
社会の先生が教えてくれたこと。⇒ 戦争が終わって平和が生まれたこと。
いまも覚えている先生の一言は、
どれも教科書には載っていなかったことでした。
美術の先生が教えてくれたこと。⇒ 私の才能。
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仕事柄「コピー」(広告に掲載される文章、フレーズ)に、意図的に多く触れるようにアンテナを立てています。このコピーは、リクルートメディアコミュニケーションズの富田さんが世に出したコピーです。思わずため息が出る、というか、心の奥底に優しく落っこちていくようなコピーと感じました。ある意味、教育の本質を突いているものであり、人を教えているのは「人」でしかない、ということを改めて感じます。子どもたちが学校で教わっているものは「教科書の内容」だけではない、というのは紛れもない事実です。子どもたちは、教科書を読みながら大人の言葉を聴き、大人の背中をみています。
さて、私たちPTAが子どもたちに教えていること、与えていることは何でしょうか。メディアの恣意的なメッセージにより、PTAという言葉に貼りついている意味は、子どもたちへの働きかけより前に「親の負担」の部分がかなり強調されています。
実際、それは真実のひとつでもあります。
本校PTA規約にある、一文。「本会は、会員が協力して、本校教育の振興と会員の教養と親睦を図ることによって、児童の健全な発達とその幸福を増進することを目的とする」。児童の健全な発達と、その幸福を増進すること。ここに賛同しない人はいないのではないか。これを実現するためには、まずは、大人が魂の籠もった言葉を投げかけ、かっこいい背中をみせ続ける必要があると考えています。
八のつく先生のドラマで言われていそうな台詞ですが、人はひとりでは生きてはいけません。世の中に自分の家族しかなければ、白いご飯すら食べられないのです。米を作る人、運ぶ人、売る人、米を炊く物を作る人、運ぶ人、売る人、エトセトラ。ひとりでは成し得ません。どうせひとりでは生きていけないのであれば、最初から連携をしてしまった方が良いことが多くあります。
私個人としては、PTA活動の可否について、特に意見を持ち合わせていません。ただ、ここまで長く組織が在り続けるからには、何かしらの社会的意義があるのでしょう。本質を見直し、子どもたちにかっこいい背中を見せられる大人の「チーム」として、何ができるのか。私たちのPTAを、今こそ リ・デザイン するときではないかと思っています。
何かご意見があれば、いつでもご連絡ください。
今月も、よろしくお願いいたします。
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この投稿の趣旨
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10,000時間の法則、というものがあります。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。
私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。
歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。
そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。
世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑
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