From：ペンシロー
東京駅山手線ホームより

こんにちは、海東です。
じゃねーよ、ペンシローだよ。

後輩ペンギンが「山手線を暗記するんだ」と
躍起になっていたことがあった。
熱心なやつで、
「東京駅、有楽町駅、新橋駅…」とか
ずっとブツブツ呟いていたな。

最初は普段自分が使っているところだけを
覚えようとしたらしいが、
どうせなら全駅制覇だと思い直したらしい。
「こういうものは9割覚えても意味がないから」と。

だが実際には意味がないことはない。
9割覚えてれば結構役に立つもんだ。

だが、9割覚えていたら、
それを完璧にしたいのが人の心理ってやつだろ。
ペンギンだって同じだ。

そろえはじめたら、欠けた部分が気になってくる。
欠けている部分を埋めたくなってくる。
コンプリートしたくなるんだ。

これを「好奇心の隙間」というらしい。

ひとつの物を完成させて、それで満足するかというと
そうとも言えないのが厄介なところだ。

ひとつを完璧にすると、
何か他が欠けているような気がしてくるんだ。

「好奇心の隙間」には終わりがない。
いつまでも発生してしまう。

例の後輩ペンギンも、
山手線の駅名を制覇したら、
今度は乗換路線も覚えると言い始めて
またブツブツ呟いていたな。

学ぶことに完璧はない。

後輩ペンギンも乗換路線をマスターしたとしても
まだなにか不安になって他のことを覚えようとするだろう。

車両の種類だとか、駅の歴史だとか、
隙間を埋めるものはいくらでもあるからな。

完璧を求めたら、不安がなくなることはない。

だがオレは、どうせ不安になるからやっても無駄だ
と言ってるわけじゃない。

不安を気にせず、どんどん行動するべきだ。
自分はまだ不完全だと思っていても
アウトプットをしてみることだ。

不安な時こそアウトプット。
これを忘れずにいれば、
不安な気持ちに変化が生まれるかもしれないぜ。

<(- 彡　)з三 ペンシロー
アウトプットの仕方は海東に聞いたらいいかもしれないな。

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