新製品・新事業を開発したい
お客様は神様?
少々、面倒なお客様がいらっしゃったとします。
あなたは、詰め寄られます。
「何でこんなことになったんだ?!」
「納得がいくように説明しろ!」
確かに、あなたに落ち度があったのかもしれません。
でも、その点はきちんと反省し、
あなたは誠心誠意、対応をします。
でも、お客様は納得してくれません。
罵倒に近い言葉を投げかけつつ、最後に
「お客様は、神様だろ!?」
と言ってきました。
このとき、何て答えますか??
実は、この言葉。
諸説あるようですが、演歌歌手の三波春夫さんが最初に言った、
という説が有力のようです。
対談のときに、こういったことを仰いました。
「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、
心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。
ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。
また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。
だからお客様は絶対者、神様なのです。」
これを、マーケティング的に再定義してみましょう。
つまりは、お客様は神様なのだから、
「あなたのサービスが喜ばれなければ、
それは顧客にセンスがないのではなくて、
あなたが提供しているサービスに問題がある。」
ということ。
「近頃のお客さんは・・・」
「あのお客さんはセンスがない・・・」
「あの人は、ITのことをわかってない・・・」
ついついこんなことを考えてしまいがちです。
ただ、お金を払って価値を受け取るのはお客様。
そのお客様に理解されないのであれば、
それは存在価値がないに等しい、ということ。
お客様は神様、の本質はここになります。
つまり、この表現は顧客側が使うものではなくて、
我々、サービス提供者側が自分を戒めるために使うものなのです。
冒頭の質問に戻りましょう。
お客さんに「お客様は、神様だろ!?」
と言われたとき、あなたは何て答えるか。
さっさと、その人を「お客様じゃなく」してしまいましょう。
取引は中止です。
あなたは、サービス提供する相手を選んでいるのですから、
こんな埒のあかないことを仰る方に、
時間を使ってはいけません。
もっとやることがあります。
今日もお読みいただき、ありがとうございます!
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