「顧客を絞る」の誤解

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売上げUP・シェア拡大をしたい

「顧客を絞る」の誤解

特に中小企業経営者(士業を含む)に向けて、
顧客、つまりはマーケットを絞る重要性について説いています。

クライアントさんにも、当然ながら勧めています。
ワークシートをお渡しし、どのように顧客を絞るかも、
一緒に考える時間をつくります。

 

それでも。
抵抗が出てくるんですね。

「絞って大丈夫なんだろうか・・・??」
「絞るというか、うちのお客さんは、その辺の人全部が対象なんです。」
「うちのビジネスにおいては・・・、その考えはちょっと・・・。」

とてもよくわかります。その葛藤。

わかるのですが、誤解をしています。
誤解をしていますので、説明をします。

 

顧客を絞る、というのは
フルーツから果汁を搾り取って
ジュースをつくるようなイメージとは違う、ということ。

(別に、この考えでも良いのですが、第一段階としては
違う、と思った方が理解が進みます。)

ジュースにすると、周りのカスの部分を捨てることになります。
絞って、周りを捨てるような意味合いに捉えられます。

でも、顧客を絞るというのは、
その絞った顧客以外を切り捨てる、という意味ではないのです。
そういう意味でマーケットを絞る、と言っているのではないのです。

 

例えば、飛行機の中をイメージしてください。

「お客様の中にお医者さまはいらっしゃいませんか?? 」
という、小説のような事態が起きたとしましょう。

 

このとき、日本語で乗客全員に
「お医者さまはいらっしゃいませんか?」
と呼びかけたところで、日本語がわからない人、
ヘッドフォンをiPadに繋いで映画を視聴している人、
眠っている人などが混在して、
全員には行き渡らないわけです。

 

それよりは、時間効率の話はさておき、
ひとりひとりに訊いてまわった方が確実です。

相手がアメリカ人なら、英語で訊くでしょう。

 

このとき、注目すべきは、
客室乗務員が Aさん(英国人)に
「Are you a doctor? Please help us.」
と質問をしていたとして、仮に Aさんが医者ではなくても、
隣の席の Bさん(米国人・医者)には聞こえている、
という点です。

Aさんに投げかけた言葉ですが、Bさんも反応を示します。

 

つまり、不特定多数にざっくりとした情報を伝えるよりは、
個々にコミュニケーションを取った方が
それまでにはなかった伝播力を持ち得るということを、
しっかりと理解してほしいのです。

 

よくみる光景。

駅のホームで危険行為をしている乗客。
駅員は直接、その人に向かって口頭で注意すれば良いものを、
離れた場所からマイクに向かって
「危ないことはお止めください」と
ざっくりとしたアナウンスをしてしまう、という状態。

当事者は「自分のこと」とは思わないので、
結局は危険行為は止みません。

 

勿体ない。

 

ペルソナとは、こういうことです。
こういう側面で、まずは捉えると良い。

 

あなたは、どんな人にお客様になってほしいですか??

<ありがとうございます。>

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