タイタニックと、経営者の欲求。

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事業基盤を強化・再編したい

タイタニックと、経営者の欲求。

長いお付き合いのクライアントとの話。(掲載、許諾済み。)
客船タイタニックと絡めて、ストーリーを。

当初「顧客の数を増やしたい」というゴールを達成すべく、私とエグゼクティブ・コーチとしてご縁をいただいた。しかし内心で「ちょっと待ってみよう」と思った。そして、訊いた。「お客様の数が今より少なくても、売上が伸びたら嬉しいです?」と。答えは、イエス。

売上を伸ばしたい、ビジネスを拡大させたい、顧客の絶対数を増やしたい、家族を安心させたい、モテたい、など人それぞれに欲求がある。ただ、それは湖面に浮かぶ葉っぱのようなものかもしれない。

客船タイタニックのぶつかったものが海に浮かぶ「氷の欠片」に過ぎなければ、あんな惨事にはならなかった。表層に見える部分と繋がった海面下に隠れる「大きな氷山」とぶつかったからこそ、あんな事態となった。

冒頭のクライアントに話に戻せば、単に顧客数を増やしたのではビジネスモデルとしてリソース不足となり、ある水準より顧客が増えると「赤字」になる恐れがあった。水面に浮かぶ氷の欠片、表向きの欲求だけを実現としたのでは、会社は傾いていたのだ。これこそ、惨事。

集客をしたいから、集客のコンサルタント。人材を育成したいから、研修会社。ホームページが格好悪いから、ウェブ制作会社。それは、選択肢として賢明。ただ、その「達成したいもの」が、表層に浮かぶ氷の欠片ではないのか、きちんと水面下の大きな欲求と目標に連結しているのか。信頼できる人と問答をしてみることも、ひとつの選択肢と思う。

顧客と私との秘密保持契約(NDA)はかなり厳密。私は、顧客が顧客であることすら第三者には明かさない。でも、個人が特定されない形での情報を、その部分の許諾を得た上で時に書いてみようと思う。

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