人材を強化したい
教科書には載っていないこと
From:海東和貴
東新宿のタリーズコーヒーより
英語の先生が教えてくれたこと。
love と like の違い。
数学の先生が教えてくれたこと。
解がない人生の問題。
国語の先生が教えてくれたこと。
絵文字による感情の伝え方。
理科の先生が教えてくれたこと。
どこよりもきれいに星が見える場所。
社会の先生が教えてくれたこと。
戦争が終わって平和が生まれたこと。
いまも覚えている先生の一言は、
どれも教科書には載っていなかったことでした。
美術の先生が教えてくれたこと。
私の才能。
* * *
仕事柄「コピー」(広告に掲載される文章、フレーズ)に、
意図的に多く触れるようにアンテナを立てています。
冒頭のコピーは、リクルートメディアコミュニケーションズの
富田さんが世に出したコピーです。
思わずため息が出る、というか、
心の奥底に優しく落っこちていくようなコピーと感じました。
ある意味、教育の本質を突いているものであり、
人を教えているのは「人」でしかない、ということを改めて感じます。
子どもたちが学校で教わっているものは「教科書の内容」だけではない、
というのは紛れもない事実です。
子どもたちは、教科書を読みながら大人の言葉を聴き、
大人の“背中”をみています。
では、我々“大人同士”はいかがでしょうか。
私たちは、互いにどんな背中を見せ、
どう影響しあっているでしょうか。
八のつく先生のドラマで言われていそうな台詞ですが、
人はひとりでは生きてはいけません。
世の中に自分の家族しかなければ、
白いご飯すら食べられないのです。
米を作る人、運ぶ人、売る人、
米を炊く物を作る人、運ぶ人、売る人、エトセトラ。
ひとりでは成し得ません。
同業、競業、ライバル、
ビジネスをしていても、経営者同士
色々な関係性があります。
そして、これはビジネスに限らず
個々の生活においても、
大人同士、色々な関係性があります。
中には、気に入らない相手もいるでしょう。
ただ、それらの関係性を一旦は横においておき、
その“気に入らない誰か”も
「自分にできない何かを、自分に代わってしてくれている存在」
としてみたとき、どんな化学反応が起きるでしょうか。
世界を今よりももっと良いものにする、
という志のもと、自分の手には及ばない“何か”を
自分に代わって行ってくれている存在として相手をみたとき、
その人にどう働きかけ、どんな背中をみせることができるでしょうか。
私たちのみせる背中が(気に入らない相手も含めて)
あらゆる人に影響を与えると考えたとき、
日々の行動にどんな“違い”をもたらすか。
当然、“かっこいい背中の見せ方”なんて
教科書には載っていないと思います。
自分は、子どもに、スタッフに、
経営者仲間に、親に、そして気に入らない“誰か”に
どんな背中を見せて生きているのか。
そんなことをふっと考えて、
自分を見つめる時間も有意義なことかな、
と思いました。
今日もお読みいただき、ありがとうございます。
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