新製品・新事業を開発したい
ナイフは自分自身を切れない
From:海東和貴
丸の内のオフィスより
あるとき、トイレの話になりました。
トイレの個室の中では、
想像以上にみんなが、
いろいろなスタイルで用を足している、
という話です。
便座に腰掛ける際、
ズボンとパンツを足首まで下ろす人、
ズボンから足を抜いて完全に脱ぐ人、
便座の上で足を乗っけて座る人、
全裸になる人、
全裸になった上で服をしっかり畳む人、
みんなが三者三様の方法で
用を足している、と。
私は「全裸!?なんで!?」
と驚いたのですが、
実際にその場にそういうスタイルの人がいたので
更に驚きました。
人は、自分ひとりでは、
自分がどんな性質をもって
過ごしているのかわかりません。
ナイフは、自分自身を切れません。
自分のことはわからないのです。
自分にどんな性能や性質が
備わっているのか、
それは他者との関わりの中でしか
見出すことができません。
自分自身を見直すために、
他者との関わりは
どうしても必要です。
私自信は、経営者の参謀役として
多くの経営者の経営スタイルを
俯瞰しています。
本人にナイフの素質があるにも関わらず、
それに気がついていない人もいます。
逆で、自分にはナイフの要素がある
と思ってはいても、
俯瞰したらナイフではなくて、
ステンレス製の定規である、
という場合もあります。
経営者には、
自分を俯瞰してくれる存在が必要です。
経営者自身は
アメリカに向けて船を進めているつもりでも、
俯瞰して、人工衛星からみたら
微妙に進路がメキシコに向いている場合もありますし、
オーストラリアに向かっている場合もあります。
経営には、
自分を俯瞰してくれる存在が必要です。
あなたにもし、そういう人がいなければ
信頼できる誰かと秘密保持契約を結び、
ぜひ、自分を俯瞰してくれる
“参謀役”を依頼してみてください。
それによって、アメリカを目指しながらも
うっかりメキシコに到着するようなことはなく、
最短最速で目的地にたどり着けるはずです。
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