文化は、戦略を凌駕する。

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事業基盤を強化・再編したい

文化は、戦略を凌駕する。

From:海東和貴
自宅近くの喫茶室より

“空気”について研究したことがあります。
ダラけた空気、熱気の溢れる空気、
白けた空気、の“空気”です。

空気とはそもそも何なのかと言えば、
「大勢の人がつくりだした価値観が人を感化し、
その連鎖によって生まれる状態、雰囲気」と言えます。

この空気と、切っても切り離せないものが
時間的な経過です。
例えばある空間において、
最初は非常に盛り上がっていたのに、
瞬間的に急に冷めた空気が流れた場合。
それがある人の登場や発言、
感情の露呈によるもので、
一瞬にして空気が変わったとしても、
実は個々人の過去の記憶、
人から影響を受けた体験、
培った価値観などが共鳴して
空気が一瞬で変わっただけに過ぎず、
実際には鍾乳石のように長い年月をかけて
育まれてきたひとつの集大成ではあるのです。

つまり、一瞬にして空気は変わったけれども、
その裏にはバックボーンがあるということ。

場が盛り上がっていたのに、
ある人が寒いギャグを言って空気が冷えたとしましょう。
でもこれと同じ状況が、
年代を超えて、もしくは国を超えて
起こるとは限らないのです、
ある場所では冷めたとしても、
国が変われば逆に盛り上がるかもしれません。

では、人々に多大なる影響を及ぼす
「空気」のバックボーンにあるものとは
何なのでしょうか。

影響している要因は多々ありますが、
そのひとつは「文化」です。
文化が違えば、空気も変わります。

ここでようやく、
標題の文化は、戦略を凌駕する。
の部分に移ります。

ある会社の売上が低迷していたとしましょう。
要因は色々と絡み合いつつも、
ひとつのボトルネックを発見したとします。
その会社の最も弱い部分です。
そのボトルネックを強化するために、
「戦略」を立案して実行に移したとします。
しかしなかなか売上に反映されないどころか、
そもそも戦略が効果的に浸透しているのかどうかも
わからない状態が続きます。

端的に言えば、この理由は 
文化 > 戦略 
ということ。
文化はその会社やそこで活動する人々の礎です。
土台です。
どんなに強い風の出る扇風機を導入したとしても、
地球の自転の影響をかき消してまで
人の動きを変えることはできない、
ということと近いでしょう。

では、どうすれば良いのか。
文化を戦略に融合させることが重要です。
地球の自転は現時点では止められない。
だとすれば、その影響を活用する形で戦略を立案し、
実行する必要があるのです。

今日もお読みいただきありがとうございます。


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