人材を強化したい
感情をコントロールする方法
From:海東和貴
新宿駅地下街のカフェより
私の父は、激烈な人でした。
特に“怒り”の感情が強かったことで、
その激烈さを増していたように思います。
(父は、私が26歳のときに他界。)
経営者にとって、怒りを含め、
感情をコントロールすることは
とても重要です。
個人プレーではなく、
会社を代表して
立場を取って行動をしているときに、
個人の感情を優先させては
事が上手く運ばない場合が多いはずです。
私自信も、
親から感情の“正しい”コントロール方法を
教わってこなかったこともあってか、
自らの感情を優先させて
事を上手く運べなかったことがあります。
人の“成長”としての
感情コントロールの成熟度。
私自信、100%、常にいつでも
意識できているわけではないですが、
色々な方法の中で
私が最もしっくりきたコントロール方法は、
“量子力学”の考え方です。
熱振動がなくなり、
物質のエネルギーが最低になったときを、
絶対零度と言います。
具体的な温度としては、
マイナス273.15度と言われています。
量子力学の理屈においては、
原子の振動が完全に止まることはなく
エネルギーが最低の状態でも
小さく振動しているということですが、
私が習った当初、恐らく古典力学に理屈においては、
「エネルギーが最低の状態とは、
原子の振動が完全に止まった状態である」
とのことでした。
つまり、感情も同じということなんです。
沸き起こった感情を揺さぶり、
エネルギーを与えてしまうことによって、
その感情は増幅されてしまうのです。
ある事象に“怒った”とします。
その“怒り”を正当化するために、
自分の考えを整理したり、
相手の悪い点を心に思い浮かべてしまうと、
その怒りの感情は増幅されてしまいます。
量子力学で言えば、原子の振動が増して、
エネルギーが増し、温度が上がる状態です。
この怒りの感情を収束させるためには、
エネルギーを抜き取り、
原子の振動を小さくする必要があります。
そのためには、その感情に
“肉付け”しないことが重要です。
具体的には、
怒りの感情が発生
↓
「自分は○○に怒ってるんだ」と認識する
↓
体の中にあるその感情を味わう
↓
その感情に善悪や優劣を付けずに、
ただ「自分は怒ってるんだな」と認める
その感情を正当化するために肉付けをしない
↓
体をリラックスさせて60秒待つ
これで、ほとんどの場合
怒りは収まります。
もちろん、60秒が経った時点で
最初の腹立たしさを敢えて思い出したり
相手の悪い面を改めて見出したり、
自分の感情を改めて正当化しようとすれば、
怒りは戻ってきます。
それらをしなければ、
怒りはそのまま蘇りません。
エネルギーを奪い去ったので、
その感情は絶対零度のまま粉々になります。
これは、怒りの感情以外にも
当然ながらに使えます。
抱きたくない感情が沸き起こったときは、
この5つのステップを試すことで、
自分の感情を正しくコントロールすることができます。
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