あの人の好きなところ

嘘みたいな話から
いかにも真実みたいな話まで
とにかく情報があふれている。

時には真逆に思える情報に
当たることもあるだろう。

例えばダイエット法。
朝食抜きダイエットがあるかと思えば
朝食を抜くと太る、という情報もある。

だがこれはどちらかが
間違っているということではない。

実際に朝食を抜いてやせた人も言えれば
朝食をしっかりとってやせた人もいる
わけだからな。

だが「朝食抜き」にシンパシーを感じた人に
とってはその情報を信じたいし
その方法を採用したいと思っているから
朝食抜きの成功事例ばかりが
目に入るようになり、
そうじゃない方は目に入らなくなってくる。

結局のところ
人間は自分で好きな情報を選んでるんだ。

何かの決断を下すとき
表面上は悩んでいても
実は無意識下ではすでに意思は決定していて
その決定が正しいと思える情報を
集めているわけだ。

恋愛も似たようなものかもしれないな。
一目ぼれで好きになったとしても
誰かに「どこが好きなのか」と聞かれれば
「優しい」とか「かっこいい」とか
何かしら理由を言うもんだ。

これは顧客との関係にも言える。
購入を悩んでいるとき
実は「買わない理由」を探しているかもしれない。
自分の顧客がどんな思考で意思決定をしているのか
それを考えてみると
なにか新しい発見があるかもしれないぜ。