昨日の続きです。⇒ 社長の給与が高いのは、何で?
あるチェーンの居酒屋の店員さん。
その店の店長さん。
そして、そのチェーングループのオーナー(経営者)。
受け取る報酬(給与)は同額でしょうか??
一般的には、
店員 < 店長 < オーナー
という形になるかと思います。
なぜでしょう??
それは「影響を与える人の数」が違うからです。
店員は、目の前のお客さんへの影響。
店長は、上記に加えて、お店のスタッフと納入業者などへの影響。
オーナーは、上記に加えて、
全従業員と、その家族、その他のステークホルダーへの影響。
影響とは、裏返せば「責任」です。
自らの決断によって、どのくらいの人に対して責任を負うのか。
それによって、報酬が決まります。
日産のCEOである、カルロス・ゴーンさん。
彼の年俸は10億円です。日本の報道は
「高過ぎよね!?」という誘導をしているようにみえますが、
実際のところ、背負う「責任」から考えたら
「安いんじゃない・・・??」
と、私は感じます。
日本では時給、つまり
「時間換算の報酬体系」に馴染みが深いですが、
それは飽くまで、
「自分の時間を差し出す代わりに、お金を頂戴。」
ということであって、
自らの時間を、商品として会社に売っているに過ぎません。
つまり、商取引のひとつであり、
報酬の受け取り方のひとつでしかありません。
少し横道にそれますが、私は
日本人の大部分が、今の
「時間を売って、お金を得る。」
という方法から脱却し、
新しい可能性を創造してほしいと、
強く思っています。
私のコンサルティングも、基本的には
人工(にんく)計算からの脱却を目指した
パッケージ化された価格体系を推進することが多いです。
報酬とは「責任」の対価として受け取るもの。
これが、私の考えです。
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