PTA 定例運営員会にて
PTA活動にご尽力をいただき、ありがとうございます。2学期が始まり、早くも1ヶ月が過ぎました。秋は地域の活動も更に活発となり、引き続きお力添えをいただく機会も多くあるかと思います。よろしくお願いいたします。
さて、前月にもお伝えしました通り、 私は事業の一環で子育て支援メディアの編集長をしています。全国のママ、4,000人に読まれているメルマガを執筆していたこともあり、その中から特に反響の多かったものを、今回もお伝えできればと思います。
例えば、お子さまに「何で理科なんて勉強するの?将来、何の役に立つの?」と問われたとき、何と答えれば良いのか、親としては考えてしまうテーマのひとつだと思います。
ある人物の言葉を紹介します。
ノーベル経済学賞を受賞したアマルティア・センの言葉です。「貧困とは、将来の選択肢が少ないこと。」というもの。「インドはなぜ貧しいのか」という疑問から、経済学者になることを決心をしたと言われる人物です。ベンガルで生まれ、幼少期に200万人を超える餓死者を出した1943年、彼は「ベンガル大飢饉」で自身が通学する小学校に飢餓で狂った人が入り込み、深い衝撃を受けます。同じ頃、ヒンズー教徒とイスラム教徒の激しい抗争で、多数の死者が出た様も目の当たりにもしています。
彼の言葉は、とても重いです。
「人は、
(1)どのような状態でいられるか(being)と、
(2)どのようなことができるか(doing)
の集合体。その選択の幅が狭いほど、人は貧しい。
広げるためには、教育と健康が必要。」
つまりは、人は多くの選択肢を持つほどに豊かになる可能性を秘めるということ。この言葉を基に考えると、子どもからの学習への問いに、自ずと答えがでるのではないかと感じました。
算数なんて何のために習うの?
ミトコンドリアの構造とか、自分の人生に何の関係があるの?
相対性理論とか意味がわからないんだけど、これ、何か意味あるの?
そう問われたとき、「確かにそれは、君の役には立たないかもしれないね。でも、君が何か夢を持ったとき、その手助けにはなるかもしれないよ。」と答えてあげることが、子どもの選択肢を継続して存在させ続けることに繋がると思っています。
子どもの選択肢を増やすために、親に、大人に何ができるのか。ふと立ち止まって考える時間を持つこと、大切にしたいと思っています。今月もよろしくお願いいたします。
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この投稿の趣旨
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10,000時間の法則、というものがあります。
ある分野でスキルを磨いて一流として成功するには、10,000時間以上の練習・努力・学習が必要というものです。世の中には、この法則について「十分条件」と「必要条件」がごっちゃになって語られている場面もあります。ただ、まぁ、堅いことを抜きにすれば、10,000時間もの時間を投資して何かをやってきたことは、自分自身の「自信」にしても良いもの、と思います。
私は「子育て」に関しては、優に10,000時間を超える試行錯誤をしていますが、その中の2,000時間ほどは、PTA会長として過ごした時間が含まれます。子どもたちの通う小学校で3年間、(東京都23区の、とある)区全体の連合会長として1年間、活動をさせてもらいました。
歴史が長く、あまりにシステマティックに組織運営がされていたため、運営そのものはママさんたちにお任せして、私は私ができることをしよう。そう思って就任半年後、2学期から、少しずつメッセージを発するようになりました。
そのスピーチ録を、フリー素材として公開しようと思います(著作権は放棄していません)。そもそもは、親や先生に私の考え方や価値観をリーチさせ、そこから「かっこいい背中の大人」を更に増やすことができれば、私がビジネスを通じて実現したいこととも通じるな、と思って始めたことです。かっこいい背中の大人が増えれば、子どもたちは、未来や自分自身に対して、更に強い希望を持つことができます。そういう子どもが増えれば、世界はもっと、魅力的なものになります。
世の、仕事がありながらもPTA活動等、子どもたちの過ごす環境の改善に努めてくださっている方のお役に立てれば、と思います。役割上、スピーチや、意見表明、書面への寄稿をするシーンも多々あるかと思います。時に、それらを創作する時間がないときには、このまま文章をこのまま使っていただいても構いません。その際、特にクレジット表記等も要りません。笑
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