あるアイドルの言葉

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あるアイドルの言葉

そのアイドルは、言った。
「私、マッサージされてないよ。耳も痛かったし。」

価格表示の不鮮明なお店。
2人でビールとポテトを頬張る。
内装も凝っていて、清潔感のあるお店。

時間帯がずれているせいか、
他のお客さんはまばら。

じっくり話すには、ちょうど良い空間だった。

* * *

その日、私は
アイドル育成のプロデューサーであり、
自身もアイドルとして活躍する女性と
秋葉原を散策していました。
散策には目的があったのですが、その部分は
本題とずれるので今回は割愛します。

メイド喫茶を初体験し、
耳かきカフェを初体験し、
その後、冒頭に繋がります。

人にお金を払って耳かきをしてもらう体験は
なかなか希有でしたが、
担当の人が良かったのでしょう。
耳つぼマッサージもしてくれて、
なかなか良い時間を過ごすことができました。

一方で、そのアイドルは
耳かきの担当者がハズレだったらしく、
耳のマッサージもされず
ただ単に耳も痛かったということで、
「私、マッサージされてないよ。耳も痛かったし。」
と言っているのです。

私は、彼女の観察眼と美的センスを「すごい」と思っていて、
その辺りの話を聴きたく、ある質問をしました。

 

『アイドルにとって、重要なことは?』

彼女の答え。

「それは色々とあるけど、まず最初は
『自分が思う“自分”と、人がみる“自分”を一致させること』
かな。」

つまり、外見からの話をすれば
自分では優しく微笑んでいるように思っていても、
人からは「引きつった笑顔」と捉えられていては
全てが台無しになる、ということ。

表情、身体の使い方、キャラクター、
そのそれぞれを、自分が思う“自分”と、人がみる“自分”で
一致させていく作業が必要だということなんです。

今、所属している会合で
「プレゼンテーション力の向上」というテーマで、
企画を立て、進行させています。

ここにも、
自分が思う“自分”と、人がみる“自分”を
統合させていく作業は極めて重要だな、
と考えています。

アイドル業とは、ある意味、プレゼンテーションです。
自分を、どうみせるか。
ここに全てがかかっています。

ビジネスにおけるプレゼンテーションも同様。
自分が「どうみられているか」という点は
常に意識する必要があるはずです。

若かりし日。
「録音された自分の声」を聞くということが
とても嫌な頃がありました。

「自分はこんな声で人に話しているのか」
と、若干の自己嫌悪を伴う時間だったのです。

ただそれは、
自分が思う“自分”と、人がみる“自分”を
統合させることを嫌がっているだけだったわけです。

自分は常に、その声で人に話しかけているのに。
自分がそれを否定したところで、
そこからは何も生まれないわけです。

まずは、自分が思う“自分”と、人がみる“自分”を
一致させることから始めないと、
プレゼンテーション力は向上しません。

商談、ホームページ、ニュースレター、
名刺、交流会での雑談時、
自分は一体、人からどう見られているのか。
そのことを意識することで、
何かが変わるという可能性は大いにあります。

自分が思う“自分”と、
人がみる“自分”。

これらを統合する作業、
改めて始めてみませんか??

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