仕事をする5つの理由 +α

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事業基盤を強化・再編したい

仕事をする5つの理由 +α

From:海東和貴
渋谷駅・新南口のチェーンのカフェより

以前、若手サラリーマン向けに
講話、というか、お話しをする機会をいただいた。

まぁ、私がお芝居をやっていたり、
ディズニーで働いていたり、
個人事業主としてそこそこにビジネスを回したり、
サラリーマン時代に入社して3年で部下を持つようになったり、
父の急逝で不動産会社を継いだり、
経営参謀というポジションで新しいビジネスの柱を構築したり、
と、職歴だけみると何とも掴みようがない
ということで、話させれば面白いんじゃないか、
そんな思いでオーダーをされたのではないかと思う。

その中で、「仕事をする理由」というテーマが上がった。
これは私が用意したものではなく、
参加者とのコミュニケーションの中で生まれたもの。

そこで、私は「マズローの欲求段階」について述べた。
仕事をする理由、働く理由には、
5段階+αの要因があるのではないか、と。

「マズローの欲求段階」についてはご存知かと思うが、
敢えて簡単に説明すると
人間の欲求は5段階のピラミッド型に構成されていて、
下の階層の欲求が満たされることで、
より高い階層の欲求を欲するとされる、という説。

一番下の階層は「生理的欲求」。
生きていくための欲求であり、
食べたい、飲みたい、寝たいなどといったものが、
この階層にある欲求。
つまり、仕事をするひとつめの理由は「食べるため」。

この段階が充足されると、下から2番目の階層である、
「安全欲求」が発動する。
この欲求は、危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたい、
などといったもの。つまり、
仕事をする理由のふたつめは
「食べられているけれど、明日、翌年の不安を解消するため」。

この段階が充足されると、下から3番目の階層である、
「社会的欲求」が発動する。
この欲求は、集団に属したい、仲間が欲しい、
などといったものが含まれる。
この欲求が満たされないと、人は深い孤独を感じ、
社会的な不安に苛まれるようになる。
仕事をする理由のみっつめは
「人との繋がりを求め、それを維持するため」。
社会団体の活動に依存しがちな人は、この領域の欲求が
満たされていない場合も考えられる。

この段階が充足されると、上から2番目の階層である、
「承認欲求」が発動する。
この欲求は、他者から認められたい、尊敬されたい、
といったもの。
つまり、仕事をする理由のよっつめは
「社会的立場を得るため」。
大企業で高いポジションを得て独立した結果、
仕事がなかなか取れずに意気消沈している人は、
この欲求で仕事をし続け、
この欲求から派生する価値観に生き様を支配されてきた恐れがある。

この段階が充足されると、一番上の階層である、
「自己実現欲求」が発動する。
自分の能力をもっと引き出したい、創造的活動をしたい、
などの欲求がこの階層に含まれる。
つまり、仕事をする理由のいつつめは
「もっと自分を高めたい」だったり「自分の力でもっと人を喜ばせたい」というもの。

因みに、マズローは晩年、これらの5段階ピラミッドの上に、
更なる上位階層として「自己超越」の領域がある伝えた。
「目的の遂行や達成“だけ”を純粋に求める」という領域。
見返りを求めずに、自我を忘れてただ目的遂行に没頭し、
自分の志に基づく崇高な仕事に貢献している状態、と言われている。

ここまできて、
話を聴いてくれていた若手サラリーマンに聴いてみた。

ピラミッドの低層の欲求で仕事をしている状態と、
ピラミッドの高層の欲求で仕事をしている状態、
「どちらが、質の高い、顧客満足度の高い仕事をしていると感じますか?」
と。

答えは揃って、「高い方」だった。

あなたは今、どの領域で仕事をしているだろう?
もちろん、きっちりかっちり「ココ!」と分けられるものではない
飽くまで「どの階層に自分の“多くの部分”が属しているか」
という切り口となる。

実はこの話には続きがある。

自分の人生が満たされているから、
仕事の階層のより高次のものになるのか、
と言われると、
もちろんそういう傾向も強いが、全く別の考え方もある。

卵が先か、鶏が先か、という話ではないが、
自分で先に「どの階層で仕事をするか」と
決めてしまっても良いのだ。

先に高次の欲求を満たすために仕事をすれば、
自然、仕事もその水準になってくる。

あなたの周りから全ての障害や課題がなくなったとしたら、
あなたはどんな理由で仕事をしたいですか?

仮の、その領域で今日から仕事をするとしたら、
どんな変化が訪れそうですか??


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