騙される人の特徴

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人材を強化したい

騙される人の特徴

From:海東和貴
自宅の書斎より

善くも悪くも、地域との繋がりが多いです。
結果として新宿区全体の教育環境に関する事で
多くの時間を使ってきたこともあり、
色々なご縁があります。

こんなことがありました。
ある重鎮から
「お前、○○のこと悪く言ってるらしいな。
 頭にきてるぞ。」
と言われたのです。

私は全く身に覚えがなく、
翌日、下記のような手紙を書き、郵送しました。

(抜粋)
* * *

さて、昨日はお声掛けをいただき、
ありがとうございます。
記憶にないことではございますが、
誤解を与えるような言動が伝わってしまったことに対して、
心よりお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございません。

私事ではありますが、いつだったか、
祖母に「しっかりしなよ~」と言いましたら、
後から「あのときに馬鹿だと言われた」と
述懐されたことがありました。

(ああ、人の捉え方は千差万別なんだなあ、気をつけよう。)
と思ったことがあります。

そのせいなのかわかりませんが、
「○○さんがあなたのことを△△って言ってたよ」
と言われてたとしても、
私は極端に反応しないように意識しています。

Aさんが発した言葉が
Bさんというフィルターを通じて
私のところに到達しているので、
意味合いの方向性が全く違っていることがあるからです。

例えば、私が友人に
「うう、寒い。冬の風は体に堪えるね。」
と言った結果、
その友人から別の人に
「海東は冬が嫌いらしいよ」
と伝わってしまうこともあり得ます。

そこまで意識していたら何も発言できないので、
私は言いたいことは言います。
その分、第三者からの面と向かって言ってこないコメントは
真に受けないように意識をしています。

昨日に仰っていた私の発言の件。
記憶にはありませんが、
何かのコミュニケーションの折に関連することを
言葉(コンテンツ)として発したかもしれませんが、
そこには「文脈(コンテキスト)」があります。

その点で、言葉の表面上のことが伝わってしまったのであれば
「そのように捉えさせてしまったのであれば、
 申し訳ありません。」と謝ることしかできません。

コンテンツとコンテキストは、
その場にいた人間にしかわかりません。

■■さんとは、常日頃から
コミュニケーションを取れる立場にはありませんが、
手紙や、お見かけした際には
お声掛けをすることで意識して
「直接のご縁」を育むようにして参りました。

その点において、直接の私よりも、
「第三者からの私の情報」を信頼されるのであれば、
そこまでの関係性しか構築できていなかったのだと
諦めるしかありません。

図らずも、いち保護者という立場を超え、
会を代表する立場になって1年が経ちます。
発言や言動には充分に注意をしているつもりではありますが、
どうしても人と会う絶対量が、
いち保護者である立場とは比になりません。

その分
「寒い。冬の風は体に堪えるね。」
と言った結果に
「海東は冬が嫌いらしいよ」
と伝わってしまう機会が増えることにもなります。

何かの折にネガティブな発言を聞いたとしても、
あまり真に受けず寛容に受け止めていただき、
疑義がありましたらいつでも
私に直接にご連絡をいただければと考えています。

この度は結果として、ご不快な思いをさせることとなり、
申し訳もございません。
いつも、ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。

* * *

結局のところ、“主語”は誰なのか
を意識して話を聞かないと、
判断を失敗する確率が高まると思っています。

この例で言えば、
「私(海東)が」「○○を悪く言った」と
誰かが言っているのを聞いた重鎮は、
その言葉が“誰か”の口から放たれた瞬間に
主語を読み替えてきかないといけないわけです。

“誰か”を仮にXさんだとすれば、
「Xさんが」「○○を悪く言っている海東の言葉を聞いた」
という主語に読み替える必要があるのです。

そしてここからが重要ですが、
そのコミュニケーションの場に海東がいなかった場合、
この文章の最後には「らしい」がつくのです。

「らしい」を辞書で引くと、
「判断の結果を断定せず,婉曲に表現する。」
とあります。

判断の結果をいつ断定するのかと言えば、
私(海東)の直接、確認をした瞬間です。

メディアなどの報道をみても、
「波紋を呼びそうだ」「とみられる」
といった言葉で、
誰が主語なのかわからない文脈によって、
あたかも既定事実であるかのような 
報道が多数、なされています。

でも、主語がわからない場合や、
主語が主体がその場にいない場合には、
その文章には必ず「らしい」がつくのです。

「らしい」の情報で、
経営者が、経営者としての判断をすることは、
そんなに多くはないはずです。
(皆無とはいいません)

大事なことは、その情報の主語がなんなのか、
自分は今「らしい」の情報を以て
選択をしているのかしていないのか
ということを、きちんと認識することです。

ここを認識しないで何かの選択をすると、
騙されたり、選択を誤る確率が高まります。

ここを認識した上でどんな選択をしようと、
それは自分の下した決断。
誰を責めることもできないはずです。


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