人材を強化したい
社員へ“危機感”を共有する
From:海東和貴
丸の内のオフィスより
立場上、経営者の悩みや課題を聴くことが多いです。
・時間管理のこと
・重要だけど緊急でないことに手が回らないこと
・自分の仕事が“AI”に取って代わられる恐怖のこと
・新しいプロジェクトの舵取りのこと
・SNSの運用方法のこと
・売上が横ばいのこと
・新しいことをしたいのに忙しすぎること
そして最近、割と複数の場面で聴いたものは
「部下に“危機感”がない」というもの。
マーケットが飽和状態、もしくは縮小傾向にある中、
社員がそれに対して“危機感”を持たないといけないのに
全くそういう意識を共有できていない、というものです。
この“危機感”のフレーズで、
思い出したことがあります。
それが「DREAM」です。
これは、伊庭正康さん著作の
『TOP1%のリーダーだけが知っている NEWプロジェクトの作り方』
という書籍に出てくるキーワードです。
社内で新しいプロジェクトを動かしたいときに、
リーダーとして重要視しないといけないステップについて
明記されたものです。
そのステップとは、
D(Dangerous):
危機感を共有する
R(Recruit):
本気のメンバーを立候補制によって募る
E(Entry):
アイディアコンテスを行う。全員を巻き込むために。
A(Auction):
アイディアのプレゼン会を行い、良いものを「落札」する
M(Memory):
プロジェクトへの関心を常に維持するために、
プロジェクトの進捗は逐一共有する。成果を記憶させる。
社内で何か新規プロジェクトを立ち上げたいとき、
リーダーがこのステップできちんと事を運べば
そのプロジェクトは成功に一歩近づく、というものです。
確かに、多くの場面で“リーダーだけ”に気合いが入っていて
その熱や空気が、部署やスタッフに“充満”していない様って、
想像に難しくないと想うのです。
このステップできちんと進めば、
「リーダーだけ」がテンション高く推し進めている
という状態にはなりにくいでしょう。
正直、「DREAM」というフレーズに近づけるために、
少し無理して表現をつくっている気もしますし、
スモールビジネスにおいては、
やや使いにくいステップであるようにも感じます。
スモールビジネスにおいては、
「DAM」くらいでも良いかも、とも思います。
危機感を煽って、プレゼンテーション大会をして、
進捗を逐次共有する、の3ステップ。
加えて、リーダーとメンバーの、
日々のコミュニケーション量と、
傾聴の量が掛け算で作用してくるはずです。
冒頭の“危機感”についても、
日々のコミュニケーション量と、
傾聴の量によって、
しっかりとセクション内に充満させていく必要があります。
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